プジョー508SW Part1 クルマも熟成させる楽しみがあるのかも
ザ・モーターウィークリー、DJの藤本えみりです。先日から番組内で「えみりのクルマでボンジュール」という新コーナーが始まっています。フランス車やフランスにまつわることを私が結構自由にお喋りしているコーナーですが、聴いていただいてますか?
今回からそのコーナーに連動する形でスペシャルブログがスタートしました。フランス車を毎月1台取り上げて、私なりのインプレッションやドライブレポをアップしていくのでお付き合いくださいね。今回はプジョー508SWがパートナーです。
さて突然ですけど、自分が惚れっぽいなぁって思うことありませんか? 私はあります、それもよくあります。すぐ好きになっちゃうんですよ…って、あ、いや、誰にも需要のない私の恋バナではなくて、クルマの話なんですけどね。このプジョー508SWも最初に見たときから好きになっちゃいました。
初対面はラジオの収録を終えたスタジオの駐車場だったかな。第一印象で「あ、カッコいい」って思っちゃった。ね、惚れっぽいでしょ(笑)。デザインを言葉で説明するのって難しいけど、プジョー508SWは全体に柔らかいラインで、優しい印象だったんだなぁ。最近のクルマはみんなシャープな顔つきで508SWもその流れには乗っているけど、でも優しい雰囲気がある。
フロントグリルをグルっと取り囲んでるメッキモールも、そんなにケバケバしくないし。どこか一点が主張してるというのがない、すごくまとまったデザイン。控えめな感じがいいんだなぁ。…って文章では伝わりにくいかな。もどかしいのでみなさんも機会があったら実車を見て、そのデザインを確かめてみてくださいね。「あー、藤本が言ってたのはこういうことか」って分かってもらえるはずです。
さて今回、フランス車のインプレッションということで、ロケ場所のセレクトには「フレンチテイストが感じられる場所」。こういう条件がつけられていました。
そこで思いついたのが山梨県の勝沼。ここは日本でも有数のワイン産地で、フランスのイメージにぴったりじゃないですか? しかもここにある勝沼醸造は私の大好きなワイン「アルガブランカ」を作ってるところ。撮影や取材が終わったら、ワインをお土産に買って帰ったりもできるなー、なんてことも考えたりして。しかも508SWはステーションワゴンだから、ラゲッジスペースもたっぷり。何本買っても大丈夫だし、いっそのこと樽で買っても…なんてね(笑)。
↑甲州ぶどうを使った白ワイン、アルガブランカはフランスのワイン協会が主催するコンテストで銀メダルを獲得するほど美味
途中、高速道路での508SWの走りは快適そのものだった。大柄なボディと思っていたけど、実際に乗ってみると非常にコンパクトに感じられる。周りのクルマの流れに乗るのも楽々で、さすがプジョーの最上級モデルって感心しちゃった。でも話を聞いてびっくりしたんだけど、508SWのエンジンは1.6Lターボ。え、1.6Lって、いわゆるテンロク(←最近覚えたので使ってみたいのです)って、コンパクトカーのイメージがあったんだけどなあ。
この508SWのようにエンジン排気量を小さくするダウンサイジングは、エコなどを含めて世界的な流れなんだとか。それでも156馬力もあるし、プレミアムカーらしく余裕ある走りが楽しめるんだから、技術の進歩ってすごいって感心した。まあその辺りの詳しいことは、オートプルーブの記事を読んでみてくださいね。
さて高速道路を降りて、取材先のワイナリーへと向かった私たち。ワイナリーの場所を探して、狭い道にも入っていったけど、取り回しのいい508SWなら大丈夫。あとは街中のストップ&ゴーの多いところでも、メリハリの効いた運転が楽しめたな。
加速するときのアクセルレスポンスの良さと、切ったらその分だけシャープに反応するハンドリングなど、本当に508SWは意のままに動いてくれる。フランス車というのは元気なコンパクトカーのイメージがあったから、こういうプジョー508SWのような上級車でもそういう味付けが残っているのかな? なんて分からないながらも思ってみたりして。
今回、508SWに乗って良かったのは、「あ、プジョーですか。なつかしいなぁ」と取材先の勝沼醸造のスタッフさんと話が盛り上がったこと。この春までフランスでワイン修行をされてたそうで、向こうでもプジョーはいっぱい走っていたとか。そりゃそうですよね。「クルマもワインも地の物が一番ですから」ですって。
「508乗りました?」って聞いたら、「いやいや、こんな高級車じゃないですよ。僕たちが乗ってたのはもっと古くて小さいのでした」。でもそういう古いクルマも絵になりそうだなぁ。ブドウ畑の中の道を乗り込んだ自動車と一緒に走るのって、ステキじゃないですか。クルマのビンテージじゃないけど、この508SWも自分の物にして、ずーっと乗ってビンテージみたいになったらまた違った味わいが出るんじゃないかなー。
ワインを熟成していくのと一緒に、クルマも自分の好みに熟成する。そういうクルマとの付き合い方ができたらいいなって、プジョー508SWに乗って思っちゃった。
撮影と取材を終えて、家に帰ってお土産に買ったワインを飲んでホッと一息。朝から乗ってた508SWのことを思い出すと、より508SWのことが好きになってる気がした。もっといろんな場所にも行ってみたかったなー。
< 取材協力 >
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