【JAIA試乗会】輸入車大試乗会で、気になるインポートカーを一気乗りしてみた（レポート：番組Pタカハシ）

■DJえみりに試乗会の意味を教えたい

タカハシが最初に試乗したのはアウディA3。3/8オンエア予定の番組用取材とAP試乗記用取材を兼ねる

さて最初はジープ・コンパスとアウディA3の2台を同時に借り出した。どう記事制作担当を割り振るか？ AP編集長の指示でタカハシがアウディA3セダンのインプレを担当し、コンパスは編集長自身が執筆する。えみりはコンパスに乗ってみたいというので、残る繁さんはタカハシと一緒にアウディA3に分乗し出発した。

さまざまなクルマを造ってきた繁さんの車内で聞いた試乗レポを、ちょっとだけお届けしておこう。

A3のステアリングを握る繁さん

「どうですかアウディのコンパクトセダンは？」
「さすが、ドイツの高級車だね、4WDだって微塵も感じさせないし、高速の安定性も高い。アクセルレスポンスもリニアだしね。でも、ちょっと乗り地心地が硬いかな」
「タイヤが18インチですし、西湘バイパスの路面の繋ぎ目はひどいレベルですからね。他はどうですか？」
「リヤシートへの乗り込みのスペースの取り方が苦労したようだね」
「へ？どういうことですか？」
「フロントシートバックとリヤシートの座面の距離の作り方で、苦労の跡があるね」
「はぁ～。と、言うと？」
「足入れをしやすいようにするには、必要最低限のスペースというものがあるんですよ。そのためにシート座面を大きくしたいけど、思っていたサイズは取れなかった…という痕跡かな」
「なるほど～」

これが足入れスペースと座面の関係

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さすがクルマを設計し、実際に造ってきた人の見るポイントは違う。「こりゃぁ、勉強になるなぁ」とちょっと嬉しくなった。この続きは連載コラム「繁浩太郎の言いたい放題」で楽しんでください。タカハシの試乗レポートもAuto Proveにアップするので、そちらもよろしゅうに。

さてこのA3チームとは別の、編集長とえみりの方はどうだったのだろうか。試乗を終えて宴会場に戻ってくるなり、APの編集長はこう言った。

「おい、ジープ・コンパスはもう、欧州車のクロスオーバーSUVと同じレベルじゃないか！」と、興奮気味に話す。もっとも、いつも興奮気味のキャラクターなので、その判断が難しい（笑）。いいも悪いも常に過激な修飾語が飛び出す人なのだ。

「だから言ったでしょう。この前のグランドチェロキー試乗のときに、クライスラーのクルマはアメ車路線から欧州車路線に切り替わっていて、しっとりとした乗り味と正確なハンドリング、高級なインテリアなクルマになったって」と、やや早口でタカハシが言えば、「そういえば、チェロキーも今年フルモデルチェンジだよなー」と切り返す。

まったく人の言っていることには耳を傾けない編集長。オウム返しのえみりとの会話はきっと噛み合わないんだろうなぁ。コンパスの車内にカメラかレコーダーをセットして、番組サイトで公開すれば良かった（笑）。

さて、DJのえみりが担当したモデルはフィアット・アバルト500だった。で、試乗の前にこんな不毛な会話が展開された。

「ニシザキさんからは、フィアット500って聞いてたんですけどー」とえみり。ニシザキとはこのコラム冒頭にも出てきた番組構成担当で、この日の極寒の試乗会には参加せずに、東京の事務所でぬくぬくと原稿を書いている。

「え？だから何？」
「だから、話が違うじゃないですか？」
「話というか、クルマは違うね。でもインプレ書くのは同じだけど」
「でもアバルト、乗ったことないですもん」

当たり前だ。乗ったことないから試乗会なのだ。

「イヤなら、原稿は俺が書くけど」「いえ、そういうことではないです。はい。乗ってきます。でも左ハンドルのマニュアルがちょっと…」「え？何？」「乗ったことないんです」

だーかーらー！乗ったことがないから、乗るのが試乗会なんだよ！

えみりとアバルト500。初めての左ハンドル＆MT、慣れてきたら「楽しい！」を連発。アクセルもデコも全開！

「いえいえいえ、そういうことではなくて…」とえみり。まあ分かっているけど、イジりたくなるのが、えみりのキャラクター。番組Facebookでもリスナーさんから「いい感じにスタッフにイジられてますね」なんてことをコメントされたりもする。でも誤解しないで欲しい。決してぞんざいな扱いをしているのではなく、タカハシなりの愛情表現を冗談でコーティングしているってことを。

で、そんなことを感じているのかいないのか、えみりは、「アバルトって聞いてないんですけど…」などと、まだぶつぶつ言いながら繁さんと二人で試乗に出かけていった（えみりのアバルト500試乗レポは、近日中に公開予定）。