【JAIA試乗会】輸入車大試乗会で、気になるインポートカーを一気乗りしてみた(レポート:番組Pタカハシ)
JAIA試乗会
2014年2月@大磯プリンスホテル周辺
■毎年恒例のインポートカー大試乗会
新企画・番組ドライブレポートの第二回目。今回の執筆担当は番組プロデューサーのタカハシである。「JAIA行くなら、そこから何か見繕って書いてください。よろしくー」と企画担当の番組構成ニシザキの適当なオーダーで、執筆テーマは「JAIA」に決まった。ざっくりしすぎじゃないのか。
で、このJAIAとは何か? 2月の上旬のある日に行われた、JAIA試乗会のことである。自動車業界では「ジャイア」と呼んでいるが、正式には「日本自動車輸入組合」の略で、輸入業者、つまり外車を直接輸入するインポーターたちの組合。そのJAIAが主催する試乗会が、神奈川県の大磯プリンスホテルをベースに開催されたのだ。
どんな組合員で構成されているのかというと、メルセデス・ベンツやBMW、フィアットやジャガーなど多くのメジャーインポートメーカーで構成されている。その組合員であるインポートメーカーが運営する試乗会で、試乗できるのはメディアオンリー。多くのメディア関係者とモータージャーナリストが試乗者対象という、年に一度の大きな恒例イベントである。
■前日の雪にも負けず朝から大磯へ向かった
試乗会当日。朝7時に番組DJの藤本えみりを近所の駅でピックアップする。めちゃめちゃ寒かったこの日、えみりはモコモコのコートを着てすでに待っていた。
ちなみに今回の試乗会参加メンバーは、姉妹サイトのAuto Prove編集長と元ホンダのエンジニア繁浩太郎さんの合計4名。繁さんは1月、2月と番組にも出演して頂いたのでご存じの方も多いだろうが、ホンダのクルマを造ってきた本物の設計者、エンジニア、商品企画屋さん。インポートカーに乗ってみての評価や感想は、姉妹サイトAuto Proveの連載コラム「繁浩太郎の言いたい放題」にてご覧下さいまし。
試乗会会場となる大磯へ向かう間、クルマの車外温度は1.0度を示す。寒いわけだ。
小田原厚木道路を進むと、先に見える箱根の山々は綺麗に雪化粧をしている。70km/h制限という中途半端な速度制限を守りつつ、ずんずんと目的地の大磯ICまでえみりと二人乗せタカハシの愛車は走る。
「箱根は寒いんだろうなぁ。昨日は雪だったらしいから、箱根ターンパイクは通行止めなんじゃない?」とえみりに言うと、「昨日箱根は雪だったんですねー。寒いですもんねー」と適当に相槌を打たれ、会話は途切れる。
車内から見る木々は樹氷の様相だ。
「おい!マジかよ。試乗会できんのか?」
「大丈夫ですかねー」
「昨日事務局に聞いたら、予定通りだと言っていたけどさぁ」
「予定どおりなんですねー」
「でも朝イチのターンパイクはさすがにダメだろうなぁ」
「朝イチはダメなんですねー」
「…いや、ダメかどうか分からないけど」
「分からないですよねー」
「……」
オウム返しとダブル疑問文の実りも答えも着地点もない会話を楽しみながら、なんとか現地に到着した。
現地にはAP編集長と繁さんはすでに到着済み。繁さんは相変わらずビビットカラーが素敵で、いつものお洒落さん。紫のコーデュロイパンツとセーターでコーディネイト。AP編集長は茶色と灰色で相変わらヤボったい。
このJAIA試乗会では、プリンスホテルの宴会場のひとつが試乗会の待機場所として用意してある。会場ではいつもお世話になっている方々の顔が見える。インポーターのみなさんだ。
試乗車のリクエストが可能なこのイベントは、事前に希望車両を申請しておくが、人気の車種は抽選となる。ザ・モーターウィークリーもいろいろとリクエストを出しておいたが、マセラティ・ギブリ、アウディA3セダン1.4TSFI、ジャガーFタイプの3台はハズレ、つまり乗れない…。でもフィアット・アバルト500、A3セダン1.8TSFI、ジープ・コンパス、ボルボV40R-DesigenT5、アルファロメオMITO、VWゴルフハイライン、メルセデス・ベンツA180はビンゴ。それをみんなで手分けして試乗し、記事を作り、今後の番組に反映していく。寒さとは別に身が引き締まる思いがしたが、防寒対策で履いてきたタイツのサイズがキツ過ぎただけかもしれない。
朝から夕方4時過ぎまで、タイムスケジュールが埋まっている。乗りまくり試乗しまくりで、1回の試乗が80分。撮影の時間を差し引いても1台を60分は運転することになる。それを3台、4台ともなれば4時間は運転をし、大磯までの往復も考えれば合計で7時間ぐらいは走ることになる。東名高速に乗ってドライブに出かければ、ゆうに大阪まで届く計算だ。