【車両概要】フォード・フォーカス 完成度の高い世界のベストセラーカー
3代目フォーカスは2011年のフランクフルトでワールドプレミアされ、翌12年から欧州で販売されている。ボディサイズは全長4370mm×全幅1810mm×全高1480mm、ホイールベース2650mmだ。
新型フォーカスに搭載されるエンジンはデュラテックとよばれる2.0L直噴の自然吸気エンジン。最高出力170ps/202Nmで吸排気可変バルブタイミング機構をもち、新設計の減速時燃料遮断機構(ADFSO=Aggressive Deceleration Fuel Shut-Off)とあわせて燃費改善に貢献しながら、レスポンス向上が図られている。JC08モードは12.0km/Lとなっている。
トランスミッションはPower Shiftと呼ばれる6速DCTである。シフトレバー横に装備されるサム・スイッチによりマニュアルモードドライブが可能で、よりスポーティな走りを楽しむことができる。
新型フォーカスの注目すべきポイントの一つがシャシー性能だ。フロントはストラットをベースに軽量化とトレッド拡大を行い、ダンパーには新設計のバルブシステムを採用しリニアな減衰が働き、正確なボディコントロールと高い乗り心地の良さを両立している。リヤサスペンションもトレッドを拡大したマルチリンクで、スプリング、ダンパー、ブッシュを綿密にチューニングし、そして取り付け位置、フロントエンド構造なども見直してNVH(ノイズ・バイブレーション・ハーシュネス)を高い次元でバランスさせている。
そしてコーナリング性能を高めるコーナリングブレーキの「トルクベクタリング・コントロール」も標準搭載されている。これは左右のブレーキをコントロールすることで旋回性を高め、アンダーステアを軽減するものだ。
安全装備で注目なのは「アクティブ・シティ・ストップ」で渋滞時および市街地での低速走行時に前方車輌への追突を回避するため、自動的にブレーキをかけてドライバーを補助する機能が標準装備されている点だ。
アクティブ・シティ・ストップはレーザーセンサーにより前方約6mの範囲を監視し、車輌間の相対速度差が15km/h未満の場合は追突を回避。15~30km/hでは衝突のダメージを軽減する装置も装備している。
フォード・フォーカスsports 293万円(消費税込)