【車両概要】ホンダコレクションホールマシン概要
■ 四輪
【ホンダRA272】
1965年。ドライバー/リッチー・ギンサー。エンジンはV型12気筒1.5Lで、これを横置きにレイアウトする。マシン幅と同等のスリムな仕上がりがホンダの技術力の高さをうかがわせる。同年メキシコGPでホンダF1の初優勝を飾ったメモリアルマシンだ。
【ウイリアムズFW11・ホンダ】
1986年。ドライバー/ナイジェル・マンセル。V型6気筒1.5Lターボは予選時には1500馬力を絞り出していたターボ全盛期の最強エンジン。ドライバーズタイトルはアラン・プロストに譲ったが、ホンダエンジン搭載車として初のマニュファクチャラーズタイトルを獲得している。
【マクラーレンMP4/4・ホンダ】
1988年。ドライバー/アイルトン・セナ。このV型6気筒1.5Lターボを搭載したマクラーレンMP4/4は、ターボ最終年となった88年シーズンを16戦15勝と圧勝してみせた(セナ8勝、プロスト7勝)。セナが初のドライバーズチャンピオンを獲得したのもこの年だ。
【マクラーレンMP4/5・ホンダ】
1989年。ターボ禁止によって登場したV型10気筒3.5L NAエンジンを搭載する。マクラーレンはこの年もコンストラクターズタイトルを獲得。ドライバーズチャンピオンはシーズン4勝のプロストが手にした。チームメイトにして最大のライバルであるセナ(シーズン6勝)との確執が表面化し、日本GP最終シケインで両車接触~セナ失格となったのは今も記憶に新しい。
■ 二輪
【ホンダRC164】
1963~64年。ライダー/ジム・レッドマン。250cc並列4気筒DOHC4バルブ、ミッションは7速。公称馬力48ps/14500rpm、当時のレースでは13000rpm以上という高回転を常用していたハイメカニズムマシン。
【ホンダNSR500】
1988年、1989年。ライダー/ワイン・ガードナー(88年)、エディ・ローソン(89年)。500ccクラスに参戦していたグランプリマシン。2ストロークV型4気筒エンジンを搭載する。エンジン外観は88も89も相違はないが、点火タイミングなど中身はまったく異なる。外観はリヤスイングアーム形状、フロントエアロフェンダーの採用、サイレンサーが右側2本出しなどが、88と89で異なるポイントだ。
【ホンダRC211V】
2002年。ライダー/バレンティーノ・ロッシ。この年から世界グランプリの最高峰クラスはGP500からmotoGPに改められた。エンジンレギュレーションも変更となり、V型5気筒990ccの4ストロークエンジンが搭載されている。ロッシがシーズン11勝をあげてチャンピオンを獲得した。