【車両概要】BMW MINI アウディA1 シトロエンDS3
ご存知のようにMINIは、かつて英国の名車として長きに渡って愛されている名車だが、BMWが1994年にローバーを傘下におさめたことから、新設計となるニューMINIの開発を始めることになった。
BMW MINI
そのため、以前のMINIをクラシック・ミニとか、オリジナル・ミニ、あるいはモーリスやオースチンという名前を付けて呼ぶことが多い。そして、あたらしくBMW社が製造するMINIをNEW MINIやBMW MINIという呼び方で区別してる。
2012年現在、発売されているNEW MINIはBMW社の製造となってからは2代目で、さまざまなタイプのMINIが誕生している。基準となるのが3ドアタイプのモデルで、コンバーチブルやワゴンタイプのクラブマンもある。さらに、4輪駆動のクロスオーバーや、クーペタイプも発売されている。
BMWの初代MINIは2001年に発売されたが、誕生したNEW MINIは旧型MINIをオマージュしたプレミアムなモデルとして発売された。それはコンパクト=実用車という概念を大きく変え、デザインを重視し、上級車と同じレベルの品質を持つインテリア、エクステリアを持つモデルだった。
発売当初は売れるのか?という疑心暗鬼もあったが、実際市場に投入されるとそのデザインやレトロ風味の付加価値が評価され大人気となり、コンパクトでありながらプレミアムであるというカテゴリーが新たに存在することが分かったのである。
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シトロエン DS3
一方、フランスのシトロエンでも同じくプレミアムコンパクトとしてシトロエンDS3を市場投入した。こちらは2009年に初台され、NEW MINIのマーケットを強く意識したというより、自社ブランドのプレミアム化の中でMINIに競合するプレミアムコンパクトとして誕生した。マーケットとしてはMINI、A1と競合するのは当然だ。
シトロエンはメインのラインアップにCシリーズがあり下から、C3、C4、C5とある。本国フランスではC6まであるが、国内ではC5まで。このCのラインアップより上のポジションとして、よりダイナミック、より個性的なブランドとしてDSラインが生まれた。DS3はDSシリーズのもっともコンパクトなサイズという位置付けになる。DS3は当然ながらMINIを意識しているが、MINIとは真逆の「アンチレトロ」のコンセプトを打ち出し、モダンで個性的なデザインを強調したモデルとして登場した。
それだけに、乗り心地やデザイン面でもドイツの2台とは違った印象のクルマである。したがって、ここはガチンコのライバルという路線からは少し外れて、独自の路線として人気を得ているモデルと言えるだろう。
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アウディ A1
新たなカテゴリーが誕生し、それが魅力的なマーケットであることが判明したことで、自動車メーカーはその市場へ製品を投入するのは自然な流れだ。アウディは2010年にA1を投入した。NEW MINIは上質なインテリア、エクステリアと、機敏なハンドリングという特徴をもっているが、A1はプラットフォームをフォルクスワーゲンのポロと共有し、TFSIエンジン&Sトロニック(DCT)という先進技術を搭載し、さらに上質なインテリアを備え真っ向勝負にでたのだ。
もともとアウディというプレミアムブランドのエントリーカーであり、より若い客層を取り込むこために企画されたコンパクトカーで、MINI以上にデザインやカスタマイズを意識したモデルだが、上質感や所有欲を満たすブランド力、そしてハンドリングの楽しさも併せ持つモデルとして人気を得ている。そして、2011年の東京モーターショーでA1スポーツバック(5ドア)をワールドプレミアし、2012年6月より発売を開始した。
現在A1には3ドアタイプと5ドア(スポーツバック)があり、5ドアだからと言ってエクステリアデザインが大きく異ならないようになっている。このあたりが、NEW MINIにはないモデル展開なのでアウディの強みと言えるだろう。
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【アウディ】A1試乗記 5ドアデビュー前に改めてスポーツバックを再確認
同じく独自路線としてアルファロメオ・ミト、フィアット500もプレミアムコンパクトのセグメントに入るモデルだ。
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そして今後、GMからもスパークなど注目モデルも控えており、上級大型車からのダウンサイジングの受け皿として、まうます熱いマーケットと言えるだろう。
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