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【三菱東モ】あの名車が復活!そしてプラグインハイブリッド・コンセプトSUVも



三菱自動車は、2011年12月3日から一般公開される第42回東京モーターショーに合計15台を出展する。その中でワールドプレミアとなるのが、市販間 近の「ミラージュ」とコンセプトカーの「PX-MiEVⅡ(ピーエックス・ミーブツー)」だ。また、12月8から発売される軽商用車、ミニキャブ -MiEVも出展される。

 

 

復活したミラージュの生産はタイで行われる


ミラージュは2000年まで国内でも販売されていたコンパクトカーで、2000年をもって生産終了したモデルだ。そのモデル名の復活として話題にな るだろう。このコンパクト・ハッチバックは、2011年3月に開催されたジュネーブショーや、4月の上海モーターショーに出展された「コンセプト・グロー バルスモール」の市販バージョンになる。

 

復活したミラージュは、三菱のタイ第3工場で2012年3月から生産が開始される予定。まずはタイ市場でデビューし、日本には夏頃に導入される計画 だ。つまり新興国市場から日本、ヨーロッパまでをカバーするまさにグローバルカーなのだ。狙いは新興国市場におけるエントリーカーであると同時に、先進国 における低燃費かつ低CO2排出訴求をも両立させるために、コンパクト/低価格/低燃費の実現を開発コンセプトとしている。

 

 

5ドアハッチバックのパッケージングは大人5人が乗車できる高効率パッケージとし、良好な運転視界、足元のゆとり、十分なヘッドクリアランスやラゲッジス ペースを実現。搭載エンジンは可変バルブタイミング機構(MIVEC)を採用した1.0Lの3気筒でアイドリングストップを採用し、10・15モード燃費 30km/Lを目標にしているという。

 

 

このエンジンはヨーロッパ向けの3気筒エンジン(3B型)を大幅に改良したものだ。したがってミラーサイクル運転を行うエンジンと予想される。組み合わされるトランスミッションはジャトコ製の副変速機付きCVTである。

 

ボディは高張力鋼板を多用した軽量かつ高強度のもので、クラス最軽量だという。スリーサイズは全長3710×全幅1665×全高1490mmとなっている。

 

 

PX-MiEVⅡは環境対応のSUVコンセプトカー

 

 

ワールドプレミアとなるコンセプト カーのPX-MiEVⅡはSUVタイプで、長距離ドライブや多人数乗車が求められる中型乗用車以上のサイズだ。優れた燃費と両立させるために三菱が提案す るEV派生タイプのプラグイン・ハイブリッド車だ。EVの特徴である優れた環境性能と静粛性に加えて、レンジエクステンダーにふさわしい行動範囲の拡大 と、気持ちよい走りを追求している。

 

 

システムはアンダーフロアに大容量 の電池を搭載し、2.0Lの4B型MIVECエンジン+ジェネレーターと、前後アクスル駆動用の2個のモーター、すなわち3個のモーターを搭載するように なっている。なお、三菱は2009年の東京モーターショーにコンセプトPX-MiEVを出展しているが、この時はエンジンが1.6Lであった。今回は同じ システム、同じデザインでエンジンを2.0Lに変更しているのがポイントである。

 

前後アクスルを駆動するツインモー ターはS-AWC(スーパー・オールホイールコントロール)を採用し、クルマの動きを意のままにコントロールできるようにしている。動力性能はV6型 3.0Lガソリンエンジンと同等だという。そして、電池容量が大きいためモーターのみで走行するEVモードは、JC08モードで50kmの航続距離を持っ ている。

 

加速時、登坂路など高負荷時にはエンジンがジェネレーターを駆動して発電する、シリーズ・ハイブリッドモードになり、高速走行ではエンジンの駆動力を併用するパラレル・ハイブリッドモードとなる。このモード時のみエンジンの駆動力とモーターの駆動力を同時に使用する。

 

このようにEV重視タイプのハイブリッド車のため、通常の市街地走行はほぼEVモードで走ることができ、プラグインで家庭充電を行うことでエンジンを使用する場面はないのが特徴だ。

 

ボディサイズは、全長4660×全 幅1830×全高1680mm。モーターは永久磁石式同期モーター×2で、出力は前後とも60kW。エンジンは2.0Lの4B型MIVECで、ジェネレー ターの発電力は70kWとなっている。航続可能距離はJC08モードで800km以上。目標とする複合燃費(プラグイン充電とハイブリッド走行燃費の複合 値)は60km/L以上となっている。

 

なお三菱はこれ以外に、12月に発 売予定の新型軽商用車のミニキャブiMiEVや、家庭内の電力需要と供給状況を可視化し、自動制御を行うHEMS(ホームエネルギーマネジメントシステ ム)、EVの電池の充電状態をモニターしつつ家庭とEVを最適利用するEIS(エレクトリックビークルインテグレーションシステム)、年度内に発売予定の iMiEVの電池から家庭用に1500Wの給電ができるMiEVカフェも展示する。

 

 

 

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