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【ホンダ東モ】EV中心に方向転換か?!



↑「スモールスポーツEVコンセプト」の全貌はショー会場にて

 

2011年12月3日から一般公開される東京モーターショーで、ホンダ・ブースは今回の出展社中で最大の広さを誇る。そのショーコンセプトは、「に んげんの気持ちいいってなんだろう」だ。パーソナルモビリティを広く世の中に提供していく企業として、ホンダが思い描く“ドキドキ、ワクワクする”未来の モビリティライフを企画して出展する。主として移動を気軽に楽しめる未来都市型の2輪、3 輪、4輪コミューターなど、次世代電動モビリティコンセプト7モデルを出展。ホンダは色々なモビリティを使い分けたり、組み合わせたりすることで移動する 楽しさを広げるというモビリティミックスを打ち出す。これまでIMA式のハイブリッドカーを前面に押し出していたホンダだが、明らかに電動モビリティへと シフトしつつあることが感じられる。

 

また会場内エリアで開催されるスマートモビリティシティ2011には、燃料電池車「FCXクラリティ」、電動二輪車「EV-neo」、電動カート 「EVモンパル」、独自に開発した「ガスエンジンコージェネレーションユニット」や「太陽光発電システム」などの組み合わせによる、家庭生活でのCO2低 減を目指した「Hondaスマートホームシステム」や、実証実験の取り組みなどを紹介する。

 

 

次世代プラグイン・ハイブリッド車のAC-X

 

 

「AC-X」は次世代プラグイン・ハイブリッド車だ。ただしより近未来的なコンセプトで製作され、運転は2本のジョイスティック・レバーで行う。また自動運転モードを備えており、その場合はレバーハンドルがダッシュボード内に格納される仕組みになっている。

 

 

エンジンは1.6Lで95kW、モーター出力は120kWと強力だ。電池もかなり大容量と考えられ、EV走行距離は50km。燃費はハイブリッドシステム のみだと36km/L、外部電源による電池のフル充電の状態では110km/Lと約3倍になる。最大航続距離は1000km以上とされるクルーザーだ。

 

 

デザインは上部が躍動感、下部が安定感を強調したデュアル・ソリッドモーションと呼び、空力はCd=0.21という モノフォルムのプロポーションを持つ。インテリアは、スマートフォンを利用したネット接続、シンプルで近未来的なデザインが特徴だ。ディメンションは全長 4700×全幅1820×全高1400mmで、ホイールベースは2750mm。

 

 

スマートフォンが自動車になるとこんなカタチ?

 

 

マイクロサイズの未来都市型EVコ ミューターが、この「マイクロコミューターコンセプト」。開発のイメージはスマートフォンに乗るというもので、モビリティを着るような感覚で移動を楽し む。未来都市型ケータイ・パワースーツがコンセプトだ。超小型1+2の3人乗りで、他車ともスマートフォンを通してコミュニケーションが可能になってい る。このモデルには2輪研究所と共同開発したEV2輪コミューターの「MOTOR COMPO」も車内に搭載できるようになっている。

 

 

デザインはシームレススタイリング、インテリアはシンプルにまとめている。アウターパネルはスマートフォンのカバーのように、簡単にカスタマイズできるの も特徴だ。このモデルもツインレバー式ステアリングを採用し、メーター表示はプロジェクタースクリーン式。また駆動用の電池とは別に、オーディオやエアコ ン用にユーティリティ電池としてループバッテリーを搭載している。このバッテリーはMOTOR COMPOの動力用としても使用できるようになっている。

 

 

ディメンションは全長2500×全幅1250×全高1430mm、ホイールベース1860mm。最高速60km/h以上、0→60km/h=7.4秒とい う走行性能で、航続距離は60kmで充電時間は200Vで1時間以下というスペックを持つ。リチウムイオン電池は3.3kWhで電池出力16.7kWだ。

 

 

久しぶりのスポーツカーはオープン2座席のEV

 

 

「スモールスポーツEVコンセプト」はオープン2座席の小型EVスポーツカーとして企画され、開発テーマは“アドバンスド・エキサイトメント”としてい る。デザインはモノフォルムをベースに、先進性とスポーツ性を両立させたもの。走る楽しさを前面に打ち出したEVといえる。優れた前後荷重配分、低重心に よるEVならではのスポーティな走りが持ち味だろう。

 

 

このコンセプトモデルについては、ヘッドラインにも掲載したカットを含めてイメージスケッチ3カットしか事前には公開されず、全貌はショー会場で初めて明 らかになる。ビート後継車としてスクープ合戦が演じられていたモデルの本命という説もあるが、実際には軽自動車規格より少し大きいとの情報がある。

 

 

また「N BOX」は本サイト既報の とおり、フリードとインサイトのマイナーチェンジの記者発表会でモックアップがお披露目された新型軽自動車で、2011年12月中にも発売が予定されてい るトールワゴンだ。さらにその後に登場する新開発の軽乗用車、Nシリーズのコンセプトモデル「Nコンセプト」も出展される。

 

 

一世を風靡したバイクのEVバージョンが登場

 

 

初代シティの時代に一世を風靡したのが、折りたたみ式バイクのモトコンポ。この「MOTOR COMPO(モーターコンポ)」はそのEVバージョンで、未来のコンパクトEVコミューターと位置付けられている。簡単に折りたたんでクルマにも搭載でき る。また走るだけでなく、駆動用のループバッテリーは脱着式のユニットで、携帯用電源としても機能する。

 

 

 

また「RC-E」は、スーパースポーツバイクをEV化したコンセプトモデル。デザインやカラーリングは、レーシングバイクの「RC」をモチーフにしてい る。電池は燃料タンク部とその下側に搭載。大出力のモーターはリヤのサスペンションのスイングアームのピボットと同軸配置としている。250ccクラスの ボディに強力なモーターを搭載し、高いトルクを生かした未来のスーパーバイクのコンセプトモデルだ。

 

 

実用車の世界にもEV化の波は押し寄せている

 

↑ 写真のEキャノピーはリヤトランクを装備

 

これまで、配達用として販売されているジャイロ・キャノピーの発展型EVコンセプトモデルが「Eキャノピー」だ。パーソナルでもビジネスでも活躍できる次 世代の3輪EVコミューターだ。市街地でのパーソナルコミューターとしてはもちろん、リヤトランクを装備するとビジネスユースにも活用できる。

 

 

最後に紹介する「タウンウォーカー」は、電動シニアカーとして販売されているモンパルを発展させたコンセプトモデル。シンプルで軽快、安心、快適なモビリ ティのひとつのカタチとしている。機能重視のシンプルデザインで、骨格にはアルミやアクリルを採用。簡単に折りたたむことができ、クルマにも容易に積載で きるのが特徴だ。

 

 

 

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