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【読めるラジオ】第231回放送『プジョー 508』


第231回


五感を刺激するオシャレなプジョー508

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岩貞:さて、津々見さん今週紹介するのはプジョー508です。こちらがデビューしましたが、プジョーというと津々見さんはどんなイメージをお持ちですか?

 

津々見:プジョーといいますと、やっぱり世界選手権のラリーなんですね。コンパクトな3ドアハッチバックで、アグレッシブに走っていて、しかもデザインが格好良かったですね。色も格好良いんですよ。ですからプジョーというとなんとなく、モータースポーツのイメージがあって、最近は、ル・マンにディーゼルでチャレンジしてまして、すごく私の中では良いイメージがありますね。

 

岩貞:やっぱり技術的にものすごく先進的というか高い技術を持っているメーカー?

 

津々見:フランス車ってなんとなくお洒落だけって感じがあるんですけど、ほんとは、とても技術的に革新的なことをやっていますしね。フランスの奥深さっていうものがありますね。

 

岩貞:今までプジョーのクルマをお買い求めなられたりとか、自分のクルマとしてお乗りになったこととかってありますか?

 

津々見:ボクは残念ながらまったくないんですよ。

 

岩貞:実は私はあるんです。

 

津々見:あ!そういえば乗ってましたね、お洒落なの!

 

岩貞:(笑)やっぱり先ほども津々見さんがおっしゃったように、イメージというかデザイン感というか、お洒落感で206を乗ってました。

 

津々見:あれは良かったですね。とってもヒットしたクルマですよね。

 

岩貞:価格的にも物凄く戦略的で、今まで、フランスのクルマってなかなか日本の市場では買いにくいイメージがあったんですが、206が出てきた頃から、プジョー・ジャポンというしっかりとしたディストリビューターが立ち上がって、サービスの面でも心配ないというところも良かったりして。

 

津々見:あれは、見た目もちょっと猫科の顔をしているんですけど、あれがまた格好良いんですよね。すごくアグレッシブな感じがあってスポーティで、見た目も良くて、値段も安かった。

 

岩貞:やっぱり戦略的な価格というか、コンパクトカーになると、国産車が非常に強いので、それに太刀打ちすべく・・・

 

津々見:なるほど、実は、ウチの息子があれのCCが欲しいといって一時期すごくカタログ集めていました。

 

岩貞:クーペカブリオレですよね?

 

津々見:そうなんです。

 

岩貞:格好良いですよね。

 

津々見:あれも格好良かった。カタログを集めていたんですが、結局、嫁もらったら買えなくなっちゃいましたけど(笑)

 

岩貞:残念です。(笑)で、今日、ご紹介するのは508ということですが、これはどういったモデルですか?

 

津々見:これは、プジョーがこれからの新しいクルマ作りということで、世界戦略車的な意味合いがあって、主に、中国マーケットをターゲットとして、ワールドワイドに売りこんでいこうというトップエンドのクルマなんですね。大変革新的な次世代のクルマかなっていう感じがしますね。

 

岩貞:中国市場にも売り込んでいくということは、あちらの市場というのは高級車が凄く受け入れられていますけれど、クラス的にはそのあたりをターゲットにしている?

 

津々見:そうですね、やはり中国で売るとすれば、リッチな階級の人たち。こういった高級車はヨーロッパなんかでは、カンパニーカーとして部長クラスの人たち愛されているクラスなんですけれど、その辺りがプジョーの戦略もなかなかしたたかだな、という感じがしますね。ほんとに新しいなというのは、どのメーカーもそうなんですけれど、環境に優しいCO2削減、燃費向上を大幅に取り入れているんですね。ボディの軽量化、40~70kgくらい大幅に軽量化されていますし、エンジンがヨーロッパでは主流の方程式。ダウンサイジング1.6L直噴ターボチャージャーで燃費をあげているということなんです。このボディのスタイリングですけれども、去年プジョーが創立200年目を記念してSR-1というコンセプトカーを出したんですが、このイメージを取り込んでいるということで、やっぱりこの508にかけるプジョーの心意気というのが感じられますね。

 

岩貞:そうですね、ボディのバリエーションとしてはセダンともうひとつ、SWというワゴンがあるんですが、このワゴンというとどうしても荷物を運ぶイメージが強いんですが、デザインがキレイですよね。

 

 

津々見:このリヤが格好良いんですよ! だから思わずこれも良いなと思うんでよね! そして走りもなかなか良いんですね。こういったところがプジョーの新しい魅力ですね。

 

岩貞:津々見さん、走りのお話を伺う前にもう少し、伺いたいんですが。508のライバルというとどの辺りになりますか?

 

津々見:輸入車というところで考えますと結構ありまして、まずアウディA4、VWパサートなんかもありますし、その他にベンツのCクラスなんかもあるんですけど、ベンツのCクラスとは値段的に、結構近いところもあるんですけど、508はサイズがもう少し大きいですね。強いて言えば、シトロエンC5だったりしますけど(笑)

 

岩貞:(笑)

 

津々見:テイストは似てますけどね。一種、独特の世界観がありますので、ライバルがいそうでいないような感じもありますね。

 

岩貞:そうですね、サイズ的に言うと、それこそBMWの5シリーズとか、メルセデスでいうと大きさからEクラスにかかってくるのかな?

 

津々見:Eクラスに比べると値段的にずっと安いですよね(笑)

 

岩貞:(笑)それは戦略価格ということですか?

 

津々見:この辺がさすがですね。ベーシックなアリュールのセダンが374万円、SWが394万円、さらに高級なグリフが414万円というような価格帯になっていますから、唯我独尊というわけじゃないですけど、このクラスの中では結構力強さを持っていると思いますね。

 

岩貞:もうひとつは、今ライバルのクルマを挙げていただいたんですけれど、私的にはイメージというと、BMW5シリーズのようなハードな感じとは、あまり比較して選びたくないんじゃないかなっていう気もするんですが?

 

津々見:まさにその通りだと思うんですよ。ですから独特の世界というのはそれでして、大変お洒落ながら上品なんですよ。当然ヨーロッパでエグゼクティブたちが乗ろうというクルマですから、やっぱり品格がなきゃダメなんですね。

 

岩貞:その辺りというのは走りの部分にも出てきている?

 

津々見:出てきていますね。

 

岩貞:そうですか、実際に乗られてどんな感じでしたか?

 

津々見:とてもコンフォートなんですね。心地よい。それから、ハンドリングなんかも非常に正統派なんですね。とても安心して乗れました。

 

岩貞:ということですので、早速、音声レポートをお聴きください。

 

【音声レポート】

それではプジョーのフラッグシップカー508、これをドライブしてみたいと思います。ドアを開きます。乗り込みました。(ドアを閉めた音)。この今のドアサウンドですね。これがバシッとしてなかなか剛性感があって、質感の高さっていうのを感じますね。

 

そしてスタートスイッチを押します。ほとんど音もなくエンジンがスタートしてくれました。それでは発信加速を行いたいと思います。発進します。全開にしました。2000、3000、4000、5000、6000、6000rpmまわってっていても非常にサウンドは静かですね。気持ちの良いサウンド、本当にスムーズなんです。この1.6L 4気筒エンジンは大変下からのトルクがあります。一番の特徴はこの発進してからのすぐのトルク感。1500rpm~3500rpmの間、ホントにフラットでしかも最大トルクを出してしまうという、最近のこのダウンサイジングエンジンの大きな特徴なんですね。直噴ターボチャージ、この威力によって大変燃費が良くて力持ちというエンジン特性を持っています。

 

今、路面が荒れていてビシバシときているんですが、それでも乗り心地が良いんですね。タイヤは215の55R17インチ。タイヤが17インチ履いているにしては、大変マイルドで心地の良い乗り心地感ですね。まったく辛くありません。さすがこの辺りはプジョー独特の猫脚。これが効いていますね。

 

 

岩貞:津々見さんによるプジョー508の音声レポートをお聴きいただきました。今回乗られたのはワゴンであるSWのグリフということですね。ワゴンなんですけれど非常に軽快ですね。

 

津々見:とても気持ち良かったです。特に感激したのは、発進の時にアクセル入れてスッと立ち上がって、エンジン回転が1400、1500rpmくらいのところから、しっかりとトルクが出ているんですね。それも急にグッと出るのではなく、知らない間にスーッと出てくれる。大変安心感があります。それからドライバーの感性にあった感じなので、気持ちよくスーッとアクセル入れていくとそのまま力強い雰囲気で出てくれる。ストレス感まったくないんですね。

 

岩貞:そういうところの気持ちよさを追求するのは、フランス車うまいですね。

 

津々見:うまいですね! そして、もうちょっと回していって、4000rpm以上回した時のエンジンサウンドも凄く気持ちが良いんですね。ですから、こういうサウンド対して凄く気遣いをしている。ですから、ウインカーのチャイム音ですとか、ドア閉めたときのドア音ですとかが心地良いし、乗り心地もやっぱり猫脚を失っていないんですね。昔のようなフワフワした感じではないんですね。やはりアウトバーンも走りますから、しっかりとして脚を持ちながらその中で心地良さがある。なんか人間の五感をくすぐってくれるんですね。

 

岩貞:プジョーのクルマというのは五感を刺激するのがすごくうまいんですけど、こういう味付けというのはどうして出来るんですか?

 

津々見:やっぱりフランス人というのは特に、美意識が高いと思うんですね。これはヨーロッパの人たち全体に言えることなんですが、高い美意識の中での生活環境というのは、スタンダードなんですね。その中ではぐくまれた感性だと思うんですね。

 

岩貞:やっぱり日ごろの生活から生まれてくるものなんですね?

 

津々見:おっしゃるとおりですね。私がフランスに初めて行った時にビックリしたのが、送電線の鉄柱なんですね。

 

岩貞:?

 

津々見:これがあまりにも美しいですよ! ホントに衝撃を受けました!目からウロコでした。鉄柱見ただけでその国の美意識が分かったという感じがしましたね。

 

岩貞:そうですね(笑)

 

岩貞:もうエンディングを迎えてしまいましたが、プジョー508凄くオシャレがつまったクルマですが、このクルマどう乗りこなせば良いのでしょうか?

 

津々見:やっぱりご自分のライフスタイルを大事にしたオシャレな方ですね。このクルマ、モダンビンテージというキーフレーズがあるんですが、やはり、オシャレな感じですね。そしてシートも凄く良くて、居住性も良いんですね。それからもうひとつ、低速から高速までエンジン、ハンドリングを含めまして、とってもセオリーなんですね。ですから凄く正統派なクルマという感じがしました。

 

岩貞:私もこの508が似合う人になりたいと思います(笑)

 

津々見:いやーもうすでに似合ってます!

 

岩貞:ありがとうございます!

 

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