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【読めるラジオ】第227回放送『アウディ R8 ファミリー』


第227回


すべてのパワーがダイレクトに伝わるアウディR8ファミリーの魅力

試乗記事はこちら

 

岩貞:さて桂さん、今週のテーマはアウディR8ファミリーです。アウディにはA8という上級のセダンがありますけど、それとは違いますか?

 

:まったく違います。A8は最上級のセダンでR8というのは2座席でエンジンをミドシップに積んだスーパーカーです。

 

岩貞:ファミリーというからには、いろいろあるんですか?

 

:まず、クーペがあって、オープンになるスパイダーがあります。そこに今回限定で、全世界で333台というさらにハイパフォーマンスなモデルR8GTが加わったんですね。

 

岩貞:エボリューションモデルということですね

 

:さらにその上に、R8LMSというレースカーがあります。

 

アウディR8LMS

岩貞:レースカーというからには公道を走らず、サーキット専用のモデルということですか?

 

:もちろん、サーキット専用です。

 

岩貞:これらを使ってアウディは国内のモータースポーツに力を入れてくる、という動きがあるんですね?

 

:ハイ。アウディというと、るみちゃん、どんなイメージがありますか?

 

岩貞:もう、上品で上質。

 

:そうで すよね。それは深く浸透しているんですけど、さらにアウディとしては、モータースポーツでも今までWRCとかで大活躍してチャンピオンを何度も取ったりし ているんです。レースの世界でも凄く活躍しているんですね。それを、上質、高級だけでなく運動性もすばらしいんだよ!ということを浸透させたくて、海外で はやっていたんですが、日本でもそのことをも少しやっていこうと日本の大喜多社長は宣言されたんですね。

 

岩貞:なんでいままで日本でできなかったんですか?

 

:それがですね。R8LMSの存在でして、いわゆる市販されているんです。

 

岩貞:じゃ、桂さんがレースをやりたいと思ったら購入すれば、それでレースができる。

 

:お金くれれば(笑)そうなんです。お金を払えば、アウディからレースカーを買うことができるんです。

 

岩貞:ここで、日本のレースシーンでアウディR8LMSのメンテナンスを担当しているノバエンジニアリングの森脇さんのインタビューをお聞きいただきましょう。

 

【森脇氏インタビュー

 

:F1の解説でおなじみにの森脇基恭さんです。

 

森脇:よろしくおねがいします。

 

:今まで見てきた市販車があるモデルのレースカーとして、このR8LMSの出来ってどうなんですか?

 

森脇:クルマを見ていただけるとよくわかるんですが、細かいところが凄くよくできていますね。まず、受け取った側にいろんな知識がなくても、マニュアルどおりにやりさえすればキッチリ走ることができて、それでそれなりのレベルで走行ができるんですね。

 

:マニュアルどおりというのは、実際にマニュアルというのがあるんですか?

 

森脇:いまどきというか、とてもすばらしいマニュアルがあって・・・・

 

:あ!本当にあるんですね。

 

森脇:インターネットで、本社のPCにアクセスするんですね。暗証番号をもって。そうすると、そのマニュアルが常にアップデートされている。なにか事件があって、こういうトラブルがあったよというのがわかる。だからわれわれの時代とはだいぶ違った最新の方法ですね。

 

:紙をいちいち見るわけではないんですね。

 

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岩貞:つづいて一ツ山レーシングのドライバー、藤井誠暢さんの声もいただいていますので、お聞きください。

 

 

【藤井誠暢選手インタビュー

 

:えーっと、今回で2戦目?

 

藤井:はい。

 

:じゃあまだ、耐久性の面とかではよくわからないんだ。

 

藤井:そうですね。前回の菅生がレインだったんで、ドライで走るのは今回が初めてで、昨日予選で1分42秒8だったんですけど・・・

 

:42秒!

藤井:ぼくは他にスーパーGT300にも乗っているんですが、GTのタイムより速いですね。GTのレコードはもう少し速いんですが、今、この7月にGT300で走った場合、2秒くらいは速いというのがクルマのレベルがわかる物差しかなって思います。

 

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:はい。ちょっと、インタビューは、まわりがざわついているんですが、コレ実は7/24のスーパー耐久の決勝の直前にインタビューしてますんで・・・

 

岩貞:そんなときに録って大丈夫なんですか?

 

:よく、お二人とも受けてくれたなと感謝しています。

 

岩貞:ものすごく速い感じですが、結果はどうだったんです?

 

:もう、ぶっちぎりの優勝でした。

 

岩貞:速さ見せ付けたぞ。という感じ

 

:ま、GTと比較した話をしていましたけど、GTレースというと、今、日本のトップのスポーツカーレースなんですね。そのクルマよりも速いということですからね。レギュレーション的にちょっと違う部分があるんですけども、いかに速いかというところですね。

 

岩貞:すごいです。いきなりアウディの実力を見せつけてきた感じですね。

 

:スーパー耐久でも昨年のチャンピオンマシンに対して1周あたり4秒くらい速いんで・・・いかにぶっちぎっりか分かりますね。

 

岩貞:となるとこれは、ファミリーの市販車であるR8にものすごく期待がもてますね。さて、これまではR8LMSというレーシングモデルについてお話を伺いましたが、いよいよ、市販モデルR8GTとR8についてお伺いしたいと思います。

 

:は い。市販のR8はクーペとスパイダーがあるんですけど、さらにエンジンの違いで、V型8気筒とV型10気筒の2種類があるんですね。それでR8GTという のはそれらのさらに上にあるんですけど、V型10気筒のエンジンがさらにパワーで35psアップの560ps、トルクは+10Nmで540Nm。

 

岩貞:とんでもない数字がならんでいます。

 

:さらにカーボンファイバーとガラスの部分をプラスティックに変えたりして、車重にして110kgも軽量なんですね。

 

岩貞:すごい軽さですね。

 

:これは4WDなんで、ほとんどのパワーがタイヤに伝わるので、例えば0-100km/hの加速が3.6秒なんですね。

 

岩貞:想像を絶する世界に突入していますね。

 

:パワーすべてダイレクトにつながるといのがアウディの、クアトロのよさなんですけどね。

 

岩貞:これは世界でわずか333台限定。かつ日本には5台しか入ってこない。

 

:これがシリアルナンバーで333台分の1台目というのがシフトノブに刻まれるので・・・・

 

岩貞:もうーマニアにはたまらないですね。2742万円ということですが、これが瞬殺状態で、もう完売。

 

:もう無いそうです。

 

岩貞:はぁ〜、残念です。でもR8はまだ購入できる?

 

:R8はクーペ、スパイダーと選べますね。

 

岩貞:こちらは4.2LモデルのMTで1649万円ということですが、桂さん試乗してきていただいたのはどれに乗ってもらったんでしょう?

 

:V型10気筒のスパイダーです。

 

岩貞:それでは早速音声レポートをお聞きいただきましょう。

 

 

【音声レポート】

 

:今、制 限速度内で走っていても、5.2LのV10が背中から吠えてくると非常に、迫力もありますし、重いエンジンがフロントではなくリヤにあるものですから、前 輪の受ける仕事量が軽いんですね。そうすると負担なく前輪は曲がることだけに仕事が集中できるので、とにかく、気持ちよく、吸い込まれるようにコーナーを 内側へ内側へとまがっていきますね。きもちいい〜

 

岩貞:気持ちよさそうでしたね(笑)

 

:なんで すかね。ハンドル操作したときに、同時に吸い込まれるように曲がっていくっていうのは、レーシングカーってそうなんですけど、一般道でそれが味わえちゃう とこがいいですね。ぶっ飛ばしてなくても、ハンドルを切ったことにたいして、クルマがどれだけ素直に動いてくれるかというのがセダンとスポーツカーとの違 いだし、フロントかミドシップかの違いでもあるし、さらに言えば、カーボンブレーキなので、ビュっという加速に対してブレーキもめちゃくちゃ効くのでその 速さを止めてくれるというのもすごいですね。

 

岩貞:走る曲がる、止まるすべて。

 

:ま、そこがスーパーカーですけどね。

 

岩貞:うしろからエンジン音がしてくるというのは気持ちいいものですかね?

 

:ハイ

 

岩貞:桂さん、しゃべっていても顔がもうニヤニヤしていて楽しそう。(笑) こういうクルマが公道で乗れる、アウディがレースで培ってきたノウハウが公道でも実感できそうですね。

 

:そうですね、クアトロのよさは、全天候型っていいますけど、そのよさが、この試乗しているときも路面が少しぬれていたんですけど、安心してイケる。実際に飛ばすことができるんですね。その安定性のよさというのがクアトロのよさで、アウディのよさですね。

 

岩貞:ドライの道を走っているときでも、そのクアトロのよさってわかるものなんですか?

 

:アウディがすごいのは、FFなんだか4WDなんだか分からないくらい自然にお互いをうまく造りこんでいるんですね。

 

岩貞:お互いを・・・

 

:じゃ あ、4WDじゃなくて良いじゃないか! といいたそうな顔をしているけど、そのくらいFFも安定して走れる、しっかりしたクルマが造れる、それから4WD というと少し曲がりにくくなるんですが、それを少しも感じさせない、曲がりやすいクルマを造る。ぼくは、いま、世界一曲がる4WDはアウディだと思ってい ます。

 

岩貞:これからのアウディの日本市場での展開、ものすごく気になります。

 

:うん。きっと感じてもらえるんじゃないですかね。今後、スポーツ系のクルマも増えてくるみたいですしね。

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