ザ・モーター・ウィークリー | クルマ好きのパラダイス The Motor Weekly ザ・モーター・ウィークリー | クルマ好きのパラダイス The Motor Weekly

第221回放送『フォード エクスプローラー』


第221回


おおらかでゆったりしたアメリカンテイストの大型SUV
フォードエクスプローラー

 

岩貞:さて、津々見さん大型のアメリカンSUVであるフォードのエクスプローラーがフルモデルチェンジをしました。

 

津々見:エクスプローラーはわくわくします。僕らの年代ってね、すごくアメリカ車が好きなんですよ。いま思い起こすと、1960年代若かりし頃・・・・・・・

 

岩貞:津々見さんがブイブイ言ってていた頃(笑)

 

津々見: (笑) そのころ、ジープチェロキーがアメリカですごくヒットしたんですけど、それを横目で睨んでフォードが送り出したのが、ブロンコなんですね。ブロン コは、コンパクトで、軍用のモデルを少しシティ版にしたようなおしゃれなクルマだったんですね。これをさらに改良して、また、派生して1990年にエクス プローラーが出てきまして、ドロ臭さからちょっと都会的な匂いを入れてきたモデルですね。そして、それが1代目、2代目・・・・・ときまして5代目となっ てエクスプローラーの再登場となったわけです。

 

岩貞:今回が5代目ということですね。サイズ的には横幅が2m!

 

津々見:そうなんです。すごいですね、ワイドですね。だからカッコいいんです。ボクはそのエクステリアを見てハッとしましたね。フォード系はクーガもそうですが、このクーガは欧州フォードですが、一脈通じるフォードルックスになっていて、大変おしゃれでした。

 

岩貞:今回の5代目エクスプローラーはすごく精悍な顔立ちになりましたよね。

 

津々見:今までのが、重厚で、どちらかといえば、アメリカン・ジェントルマン的な雰囲気だったんですが、今度はモダン・ヤングアメリカンなんですよ。カッコいいんですよ。

 

岩貞:なるほど(笑)すごくスタイリッシュになって、さらにインテリアのほうも相当変わってきましたよね。

 

津々見: こちらもおしゃれで、メーターが一個あってその両脇がディスプレイになっていて、カッコイイです。最高だと思いますね。、スターウオーズの世界がここにき ていますね。凄くおしゃれでカッコイイです。そして気に入ったのは、センターパネルなんですけど、マイフォードフォードタッチと呼んでいる、タッチパネル 方式でiPadみたいなんですよね。ボクはiPadとか、こういったガジェットが大好きで・・・・・・

 

岩貞:もう本当に津々見さんは大好きですよね。

 

津々見:これは賛否があると思います。というのはね、ブラインドタッチがしづらいんですけども、すごくモダンで先進的な気がします。ですからフォードはけっこう気合が入ってるな、という気がします。

 

岩貞:エクスプローラーというとそれこそ4代目までは、のんびりと走るというイメージだったんですけども、急に宇宙船ではないんですが、先進的なものをいきなり投入してきた気がしますね。

 

津々見:雰囲気は、今の若い人たちのハートをつかみたい、従来のひとたちはもちろんですが、もっと新しい人たちにアピールしたいという意図がありありとわかりますね。

 

岩貞:サイズ的に横幅が2mあり、全長が5m20ということで非常に大きいのですが、こちらは3列シートのようですね。

 

津々見: 大きいだけに3列でもゆったり座れる雰囲気がありますね。それで3列目なんですが、これはすべて電動で折りたたみができて、あっという間に荷室になっちゃ いますね。ですからアメリカではこういったSUVを女性が乗るケースが多いんですね。というのは、女性が乗っているので、非常にセキュリティの問題が大き いんですね。ですから大きいと安心感がある、と喜ばれるんですけども、なんせ、シートは重いですから、折りたたむのが大変なんですね。でも、簡単にスイッ チでパタパタといって、たくさんの荷物を簡単に載せられるというユーティリティ性がすごく高かったですね。

 

岩貞:気になるとところで、エンジンですが、こちらはダウンサイジングということですね。

 

津々見: そうですね、一番大きな特徴というのは燃費をあげたい、ということなんですね。旧型はV8型の4.0L、4.6Lだったんですけども、3.5Lにさげまし て、しかもパワーも旧型が296PSだったんですけども、ほとんどかわらず294PSと出力も変わってないです。そして燃費も20%ぐらい向上しているん ですね。といっても7.6km/Lということです。もうひとつ大きいのは、ボディがいままではオフロードを走ったりもしますからハシゴフレームにボディを 乗っけていたんですけど・・・・・・・あっちこっち飲み屋をはしごする・・・・・

 

岩貞:違います、違います(笑)

 

津々見:ということでハシゴを止めてモノコック。非常に近代的になったんですね。非常に軽量ですし、燃費にも貢献していると。ほんとに近代化されたクルマということができると思います。

 

岩貞:なるほど、それで実際にこのエクスプローラーに乗ってきていただいたんですが、乗り心地はいかがでしたか?

 

津々見:やっぱりアメリカンSUVのいいところで、けっこう乗り心地がよくなっているのと、ゆったりとおおらかに乗れるというのがありますね。欧州系のクルマと違ってキビキビ感はそれほどないですけど、逆にストレスがないんですね。
岩貞:はい。ということで早速音声レポートをお届けしましょう。

 

【音声レポート】

津々見:それでは停止状態からフル加速。これをやってみましょう。

全 開にしました、4000m5000、そして自動シフトアップで6000、100km/hですね。ゼロヨン加速の雰囲気が16秒台後半という雰囲気ですか ら、どちらかというと軽快という感じですね。全体的に、SUVとしては標準的な性能をもっています。褒めたいのはひとつは乗り心地、これはしっかり感が あって、硬いのかな? というとそうでもない。

 

今、ちょっとあれた路面を走っていますが、ココン!という衝撃はありますけども、全く辛くないですね。乗り心地は大変よく設定されていると思います。

 

そ して次に、このパワーステアリングですけども、従来の油圧パワステから電動パワステになりました。燃費狙いですね。これは世界の趨勢なんですけども、しっ かとその方程式で電動パワステを取り入れています。なかなか、どうなのかなって思ったんですけど、意外にもしっとり感があって油圧パワステのような感触を 持たせています。とてもナチュラルに操舵できるので、私はもう合格だと思いますね。とてもよくできています。いいフィールです。

 

今、 ワインディングにきています、すごくわかりやすい、安心感のあるハンドリングなんですね。といいますのは、ハンドルをジワッと切っていくと応答が決してク イックではないので、安心感があるんですね。、こういうSUVで応答があまりクイックすぎるとグラグラして、ちょっとロールも大きくなって酔っちゃったり するんですけど、非常に穏やかですね。そして、しっかりと大きく切り込むとグッとここで切り込んでくれますね、必要なときにはキチッと曲がってくれる。な かなか、全体にアシのセッティングもよくできていますね。落ち着いたSUVらしい、安心感のあるハンドリングを持っています。

 

岩貞:やはりハンドリングが凄くアメリカンテイストだというようにお見受けしましたけど。

 

津々見: そうなんですね。だるダルすぎてかったるいという感じはないんですね。普通にハンドリングしていて安心感がある感じですね。ですから、おおらかなアメリカ ンSUVのテイストをしっかり持っているな、と感じました。そして、なんといっても褒めたいのは、値段が安いんですよ。XLTという安いバージョンで 440万円、そして高いバージョンで530万円という価格帯なんですね。ですから、われわれも馴染みやすいなという感じです。

 

岩貞:どうしてもSUVというとボディ自体が大きくて装備も高級で、すごく高価なクルマなんじゃないかなと想像してしまうんですが、お求め安い価格というのはうれしいですね。

 

津々見: そうですね。サイズが大きいわりに、例えば欧州系のクルマですと700万円とかあるいは1000万円超えてしまったりとか、もちろんアメリカでもキャデ ラックのように、1000万円超えるものもありますけど、大変このモデルは庶民性がある。モダンで若い人にもとっつきやすいというモデルですね。

 

岩貞:アメリカのSUVというと、絶対アメリカのモデルに乗りたいという絶対的なユーザーが必ずいらっしゃるじゃないですか?こういったクルマの魅力というのはどういうところにあるんでしょうか?

 

津々見: なんといってもサイズの大きさですよ。私も昔はアメリカンカーが大好きで、大きければ大きいほどいいと思っていましたからね、わかるんです、その気持ち が。乗っているとおおらかになって自分がゆったりできるんですね。ですからボディの全幅が2mですから乗っていると王様の気分になってくるというのがいい ですね、また目線も高いですし、安心感もありますから、女性の方が乗られても安心感があって、いいと思いますね。

 

岩貞:横幅2mというと駐車場をどうしようかと考えてしまいがちなんですが、そんなことよりも、おおらかになるその開放感!

 

津々見:そうです。やはり長距離をゆったりリラックスして走るにはとても安心感があっていいと思います。

 

岩貞:やはり自由になれる気がするわけですね。

 

津々見:そしてすごくクルマに保護されているという感じがあるんですね。ですから、そういう意味での安心感もあります。そして6速AT。これは燃費狙いなんですけど、マニュアルモード付きまた、電子制御の4WDシステムになったので、ダイヤルひとつで4つもモードが選べる。

 

岩貞:便利ですね。

 

津々見:そうなんです。ですから女性にも本当に使いやすくなりました。

 

岩貞:ダイヤルひとつというのは本当に簡単で、いろんな道に入っていけるので、ありがたいですね。もう、アメリカの広い大地を走りたくなりました。

 

津々見:ね、行きましょう!

 

岩貞:ぜひ、番組で企画あるといいですね!

 

津々見:今回で企画きまりました。(笑)

 

岩貞:ホントに?(笑)

 

岩貞:そういえば津々見さん、フォード言えば、津々見さんはフォードのドライバーになるというお話が・・・・・・・

 

津々見:そうそう、なるかもしれなかったんですが・・・・・

 

岩貞:それはいつごろのお話ですか?

 

津々見: もう70年代の話だったんですけど、当時、富士スピードウエイでツーリングカーの耐久レースを行うということで イギリスからフォードのエスコートを持ち 込んで参戦するということで、日本人ドライバーも乗ったほうがいいんじゃないかということがあって、僕もイギリスのボーハムのレースチームのヘッドクオー ターにいきました。そしていろいろ、監督とあったり、テストもみたりしたんですけど、残念ながらヨッヘン・マス、後々、F1ドライバーになった大変有名な ドライバーでなんとなくスティーブ・マックイーンに似た、私は大好きなドライバーですが、そのほかいっぱいいまして残念ながら乗るチャンスがなくて、ね。

 

岩貞:残念でしたね。でもイギリスまで行かれてたんですよね。

 

津々見:はい、イギリスまでは行きました。サーキットも行きました。確かシルバーストンだった思いますけど、テストにも参加しました。

 

岩貞:これからも津々見さんのそういったお話を聞けていければと思います。

ページの先頭へ