第216回放送『輸入車プレミアムコンパクト』
第216回
『 巷を賑わすプレミアムコンパクトってどんなクルマ 』
岩貞:5月になり自動車業界もすこしずつ元気になってきたような気がしますが、石井さんはどう思われますか?
石井:そうですね、発売延期になっていたプリウスαがようやく発売になりました。
岩貞:待ち遠しかったですね。
石井:そうですね。他にもマツダのスカイアクティブとか、面白いクルマがもう出てもいい頃なんですが。ちょっと遅れているのかなぁと。これからどんどん楽しいクルマが出てきますから。
岩貞:凄い楽しみですね。ほかにも言っていいクルマとかあるんですか?
石井:フィットのちょっと大きいやつとか?
岩貞:気になりますねぇ。
石井:これももうすぐ発売されると思います。
岩貞:リスナーの方も次はこんなクルマを乗ってみたい、買ってみたいという方も多くいらっしゃると思いますが。石井さんは?
石井:実は僕も今、クルマを買い換えたいなと思っているところです。ですから今回は僕が買い換えたい目線でクルマを集めたようなもんですが。(笑)
岩貞:石井さんが買い換えたいとか乗り換えたいというのは、今のクルマがちょっとつまらなくなったからなのか、新しい、欲しいと思うクルマが出てきたからなのかどっちですか?
石井: まあ、僕は飽きっぽい性格でもあるので、いろんなものに乗ってみたいなというのがます。以前は今乗っているクルマからステップアップしたい、もうちょっと 大きいのとか、もうちょっと速いやつとか、というように考えていたんですね。ただ、最近は、逆に小さいクルマがきになるなと。プレミアムコンパクトなんて 言い方をしていますが、このカテゴリーが非常に盛り上がっていて僕も気になっているんです。
岩貞:プレミアムコンパクトという言葉は、だいたいいつ頃から言われ始めたんですか?
石井:そうですね。盛りあがってきたのは21世紀に入ってからですね。
岩貞:ここ10年くらい。
石井:そうですね。これは2001年にミニが発売されたんですね。
岩貞:はい。大きくなったミニですよね。
石井:そうです。昔からあるミニのイメージをそのままに、BMWが生まれ変わらせて新しいミニができました。これはボディサイズはコンパクトなんですが、ちょっとお値段が高いんですね。
岩貞:そうですね、価格からすると倍とまではいかないですけど、かなり近いものがありますよね。
石井:国産のコンパクトですと120万円、130万円ぐらいで変えるものが、200万円から300万円します。
岩貞:それはちょっと手が出にくい?
石井:昔の感覚ですと、そうですよね。でもデザインはカッコいいし、内装も安っぽくなくて高級車のようで走りも面白いですね。
岩貞:そうですね、楽しいクルマですよね。
石井:これだと、非常に満足感があるんですよ。昔だともう少し大きいクルマじゃやないと、ああいった満足感は得られなかったんじゃないかなと思うですが、今は、小さいクルマに高級感であるとか、走る楽しさをいっぱい詰め込んだものが出てきているんですね。
岩貞:例えば?
石井:ミニがその代表格でこれに追従しているのが、最近ですとシトロエンのDS3であったり。
岩貞:あれは、屋根の色を変えてみたりとか、いろいろいじれて楽しいですよね。
石井:C3という通常のモデルがあるのですが、それにもう少しだけお金をかけて、おしゃれにしたというクルマですね。あとフィアット500。
岩貞:ルパン三世が大好きな。(笑)
石井:女性に大人気ですよね。
岩貞:私も大好きです。
石井:小さいけれども存在感は非常にありますし、昔のコンパクトカーって安っぽいけどしょうがないな・・・・・・というところがあったじゃないですか?
岩貞:我慢のコンパクトでしたよね。
石井:フィアット500は見た目もかわいいですし、乗るとインパネがシロかったりして、ほんとに気分があがるっていう気がしますよね。それとか、フィアット500自体がさらにいろんなことをやっているんですよ。ディーゼルというブランドとのコラボ。
岩貞:ジーンズとかのブランドですね。
石井:そうです、さらにこの後はグッチとのコラボモデルがでてくるようですね。
岩貞:高級ブランドの・・・・・・
石井:どんどんと変化し小さいのに価値があるということですね。
岩貞:いままでは、小さなクルマは小さなクルマって思われていたんですけど、プレミアムコンパクトにこれだけバリエーションが出てきたというのは、それだけニーズがあるということですか?
石井: そういうことだと思いますね。あの〜大きいほうがエライというヒエラルキーが完全になくなったんですよね。ボディサイズをダウンサイジングしていこうとい うことがスマートだということと、もうひとつが環境意識ですね。大きなクルマにひとりで乗っていて燃費が良くないというのもいかがなものかな?と。
岩貞:よく言われてましたよね。ミニバンに乗っていて通勤しているひとは、エアコンを広い車内にいきわたらせるのに、ものすごく無駄ではないかといわれてましたよね。
石井: ちゃんと6人とかで乗れば意味があるんですけど、ひとりで空気を運んでいると、ちょっとね・・・ということがありますね。2008年にホンダ・フィットと いうのが発売されましたよね。これもコンパクトだけど結構便利なクルマで「もうミニバンいらないんじゃないか」ということでダウンサイジングという考え方 がでてきましたよね。
岩貞:先ほど名前を出していただいたのは全て輸入車、そして価格は少しお高めではあるけれど、それだけの満足感が得られる。
石井:そうなんですね。以前だと、小さい車では装備が選べないだとか革シートがないだとか、そういうのが多かったんですけど、この輸入プレミアムコンパクトはかなりおしゃれも楽しめます。
岩貞:やはりそのあたりが、求めている人たちにフィットしてきたということですか。あの〜、満足感っていうのはどういったところで得られるのですか?
石井:あらゆる面での所有するよろこびですよね。
岩貞:うんうん。例えば?
石井:気に入ったものと一緒に生活したいじゃないですか。ですから、見た目もまず大事、
岩貞:ものすごく大事と思います。
石井:ドア開けて、閉めたらペランとした音よりも、ドスンという音がするといいですし。インテリアも触ってへんに乾いてザラザラしているよりも、ちょっとしっとりした潤いのある感じがいいですよね。
岩貞:石井さんは潤いが好きなんですよね?(笑)
石井:好きですね。
岩貞:私はしっかり感が好きです。
石井:なるほど。ま、人それぞれということで。
岩貞:あとはやはり走りということになりますか?
石井:そうですね。僕は少しスポーティで反応のいいクルマが好きだったり、あと乗り心地、信頼性、懐の深さ、ちょっと趣味的な話なのですが、クルマがただ移動の道具だけじゃなくて、なにかしら心が豊かになるもの。こういうものがあると満足感がありますよね。
岩貞:では、石井さんが今気になっているのはどのあたりですか?
石井:新しくなって買えるようになったという点ではアウディA1ですね。
岩貞:アウディの一番小さなモデル。
石井:アウディ自体が今、イケイケで盛りあがっているじゃないですか。
岩貞:、もの凄く盛りあがってますよね。もともと女性人気は高いクルマではあるんですが、それを通り越しての勢いがありますよね。
石井:コンパクトだけでなく、プレミアムブランドとして今、世界で一番勢いがありますね。ここが、小さいクラスに来たというのが新しいなと。
岩貞:それでは石井さんお音声レポートをお聞きください
【音声レポート】
石井: 今日はアウディA1に試乗します。今ちょっとはやっているプレミアムコンパクトの真打的なモデルだと思います。それで乗り込んだときに、すでにそれだけ で、結構しっかりしているなぁという感じがしました。一回、ドアを開けて閉めてみますと・・・・・・・ドスン!音自体はあまり低く低音ではないんですけ ど、体で感じるのは、ボディ自体が凄くしっかりしているなと思いますね。今回の試乗車は17インチで大きなタイヤを履いているんですね。ですから今、 ちょっと走り出しただけでも・・・・・・硬いかなぁ。タイヤが硬いなって気がします。
Sトロニック も随分進化しましたね。発進の半クラッチのうまさ。滑りすぎるわけでもなく、ガッツっと走り出すわけでもなく、自然な感じで出て行ってくれます。いま、街 中のペースですと1600rpmとか1800rpmでどんどんシフトアップしていきます。今はもう4速ですからね。30km/h台ですけど。
さぁ、 今度は高速道路に乗ります。Sモードに切り替えて、少しアクセルを踏み込んで見ますね・・・・・・エンジンの出力としては120psなんで、あまり速さは 期待できないかな、と思っていたんですが、トルクがあるんで十分以上に速いですね。ちょうどいい速さというか、自分の手の内にちゃんとクルマが入ってくれ ている感じがありますし、公道でもたまにエンジンをまわして楽しんでも、常識の範囲内で楽しめるんじゃないかなという感じがしますね。
今後もどんどん新型コンパクトがデビュー
岩貞:早速、石井さんドアの開閉音をチェックしていましたね。
石井:はい。音でも分かったとおもいますが、重厚感があるでしょ?
岩貞:しまった瞬間に周りの騒音というか、音から遮断された安心感というのを感じました。
石井:それこそ高級車という感じがしますよね。
岩貞:走りは少しタイヤが硬めですか?
石井:そうですね。A1は15インチ、16インチ、17インチとあるんですが、17インチはちょっと硬いかなっていう気がしました。
岩貞:それが15インチであればもう少しソフトな感じになる?
石井:そうですね、街中で快適な方向になると思います。
岩貞:17インチというと少し、スポーティな走りを好む人向けということですか?
石井:そうなんです。17インチ決して悪くないですね。僕は意外と好きです。というのは、速度をあげればあげるほど、良くなってくるんです。
岩貞:でも音声レポートではちょっと嫌そうに「硬いな」っていってますよ。(笑)
石井:すみません。30km/hぐらいのところだったんで・・・・
岩貞:でも速度を上げていくと楽しい?
石井:楽しいというか、いいなぁという感じですね。
岩貞:どのあたりから感じられるんですか?
石井: 路面からいろんな衝撃がきますよね。継ぎ目があったりするとドンって衝撃がきますよね。普通のコンパクトだとそういうときフラフラしたり、その衝撃の受け 方自体がグシャというような、ちょっと安っぽい音がしたりするんですが、さすがA1。アウディらしいバスっと一発で収束させるところが凄いんですよ。
岩貞:あとSトロニック。
石井:これは7速のデュアルクラッチトランスミッションです。こんな小さなクルマに最新のハイテクのトランスミッションが入っているということ自体が結構満足感ありますよね。
岩貞:お値段は289万円。
石井:300万円以下で手に入るということで、アウディ欲しいなと普通に考えるとそんな値段じゃ買えないですよね。
岩貞:アウディブランドは手に入らないですよね。
石井:ハイ・ブランドというイメージありますから。それが300万円以下というのはかなりお得な気がしますよ。
岩貞:あと、お財布に厳しいわれわれ女性にとっては、アイドリングストップ機能が付いているということですが。
石井:エコ的なテクノロジーに関しても満載です。このクルマには。そこもちょっとくすぐられますね。
岩貞:いいですね。今後A1も世界的にヒットしていますし、それに続くクルマというのが出てくると思いますが、どのあたりが出てきそうですか?
石井:まず、モーターショーで見た限りではフォルクスワーゲンのザ・ビートルです。
岩貞:ハイ。期待しています。
石井:ニュービートルは一時なくなっていましたけど、新しいモデルが出ました。今回はちょっと男っぽくなってカッコいいかなと思っています。
岩貞:ハイ、期待しています。
石井:あと、メルセデスのAクラスですね。フルモデルチェンジが近いんですけど、かなり、次のモデルはスタイリッシュになります。
岩貞:Aクラスは背が高かったですが、その背がかなり低くなっているイメージですよね。
石井:低くなっていました。メルセデスってどちらかというと、ちょっとまじめなイメージがあるじゃないですか。今度のはおしゃれっぽいですよ。
岩貞:もの凄く期待しています。
石井:あと、今年中か来年の頭くらいに、アストンマーチンからコンパクトカーが出ます。
岩貞:いったい、いくらぐらいになるんでしょう?
石井:これ、ウワサで聞かれている方も多いと思いますが、トヨタIQをベースにアストンマーチンが造りあげたクルマなんですね。
岩貞:IQは凄く小さなクルマなんですけど、その分内装ももう少しがんばってほしいというイメージがあるんですが、それをアストンが手掛けるとどうなるんでしょう?
石井:ものすごくカッコよくて高級です。ただし、お値段は400万円ぐらいするというウワサです。
岩貞:お〜! まさにプレミアムコンパクトですね。
石井:あの、プレミアムコンパクトも盛りあがってきていて、行くとこまでいってますから、こんなに小さいのに400万円とか500万円オーバーというのが出てきていますね。
岩貞:今日はプレミアムコンパクトの話でしたが、石井さんが今度買うのはやはり、プレミアムコンパクトですか?
石井:おそらくそうなりますね。僕にとって燃費ってかなり重要なファクターなんですよ。ですから小さい車がいいですし、でも、満足感は得たいので、そこには少しお金を払っても良いかなとおもっていますけど。で、プレミアムコンパクトカーが候補になります。
岩貞:ちなみに、もうどれにしようかなって決めています?
石井:イヤーいろいろ考えているんですけど、今年まだまだ、新車が出てきそうなんですね。東京モーターショーがあるので、そこへ向けてどんどん新しいクルマが出てくると思うので、そこを見てから決めたいなと思っています。
岩貞:では、今、悩んでいる?
石井:この悩んでいるときが楽しいじゃないですか(笑)
岩貞:なんか凄く嬉しそうですもんね。はい、ありがとうございました。