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第215回放送『事故を未然に防ぐボルボの最新モデルV60』


第215回


 

『 ボルボ初スポーツワゴン誕生 』

 

岩貞:津々見さん、今週はボルボのV60、こちらを皆さんにご紹介していきたいと思います。そこでまず、V60がどういうクルマなのか教えていただけますか?

 

津々見:はい。これはS60セダンのステーションワゴン版といってもいいかな、と思いますね。そして非常にエモーショナルなスタイリングをしていて、なんといってもスポーツワゴンといってますから、荷物も積んで快適に走れる。しかもおしゃれに。というところですね。

 

岩貞 :ボルボの場合は、ステーションワゴン系が得意だったわけですけれども、その中でも、初めてのスポーツワゴンというように言ってきたわけですね?

 

津々見:そうですね。ボルボはこれまでどちらかというと、清楚ですっきりしていた感じなんですけど、逆に言えば、チョット無骨な感じもあった。ということも言えたと思うんですね。で、そこをちょっとおしゃれにブラッシュアップしたという感じがしますね。

 

岩貞 :デザインがかなり・・・・・・これはボルボなの?というくらいとてもエネルギッシュな感じがしていますね。

 

津々見: もう見て、びっくりしました。S60が非常にエモーショナルな雰囲気になって、とてもセクシーなクルマなんですけど、それのまさにワゴン版なんですね。で すから、Bピラーの、つまり真ん中の柱より前はS60とそっくりおんなじで、後ろをぐ〜と絞り込んで、しかもウインドウをキューッとサイドウインドウをし ぼっているんですよ。これがねカッコいいんです。ホントに隙なくできていますね。

 

岩貞 :普通、セダンからワゴンに造り変えると、トランクの上のスペースだけをちょっと造ったというやり方をすることもあるんですが、今回はそうではないそうですね?

 

津々見:とっても気合が入っていましてね、横から見てもフェンダーのアーチが波打っていてボリューム感もあるしものすごくセクシーなんですね。

 

岩貞 :やはりそれは専用設計でBピラーから後ろを専用に造ったからこそできるということですね。

 

津々見:そういうことだと思いますね。そして、なんといっても安全性が高い。凄く安全性にターゲットを絞っていますね。もともとボルボというと1959年、最初の3点式シートベルトをつけたこともありますしね。

 

岩貞 :やはり、そういったところを開発して、安全に関してはボルボという感じがしますよね。

 

津々見:そこはしっかり抑えていますね。あとですね。スタイリング、安全のほかに、大変コストパフォーマンスに優れたと思いました。ライバルのA4とかBMWの3、ベンツなどに比べてちょっとっずつ安いんですよね。

 

岩貞:V60はDセグメントといわれているクラスなので、ライバルがメルセデスベンツのCクラスもライバルに。

 

津々見:BMWでいえば、3シリーズのツーリング、アウディのA4アバントなんかですが、20万円〜50万円ぐらい安いんですよ。

 

岩貞:今、価格表が手元にあるんですけど、見ると、とっても魅力的な価格で戦略的な価格だなってカンジがしますね。

 

津々見:そうなんですね。しかも今回は、CO2削減のエコにも振っているんです。このへんはしっかり抑えていますね。

 

岩貞:一番エコに振った1.6Lのモデルが395万円。

 

津々見:そうなんですよ。もちろんラグジュアリーに振った3.0Lのターボ304psというバーションもしっかり提案していますから、非常に幅広いラインアップをそろえているといえますね。

 

岩貞:先ほど外観のスタイリングのお話をうかがいましたがインテリアも、とってもボルボらしい、北欧らしいデザインですね。

 

津々見: そうですね。これは私は凄く好きなんですね。スカンジナビアデザインというのは日本人に凄く合うとおもうんですね。あまり華美にならず、それでいて、精神 的な、日本でいう禅のハートをもっている気もして凄く落ち着きがある。でもモダンなんですね。スカンジナビアンデザインの良さをしっかり取り入れていて、 だから、飽きないんですね。

 

岩貞:クルマだけでなく、お家の中のインテリアでもやはり北欧の家具というのは凄く人気がありますよね。

 

津々見:そうですね。それと私の家にもあるんですがバング&オルフセンがあって、音はあんまりわからないんですけど(笑)、デザインに惚れて買っちゃったんですけどね。それと、まったく相通じるモダンさがあるんですね。これはおしゃれですね。

 

岩貞:それと、先ほどから安全というお話もありますが、自動ブレーキ系ですよね。

 

津々見: ボルボの定番といいますか、目玉になっているのがシティセーフティ。これは追突防止装置で、全車標準装備。加えてS60から追加されましたヒューマンセー フティ。これは歩行者検知機能付き追突回避、軽減フルオートブレーキというのが正式名称で、これがありがたいんですね。

 

岩貞:長い名前(笑)

 

津々見:80cm以下の人、子供は認識できないですが、それ以上の人間を見ますと本当にフルブレーキで止まってくれるんですよ。これはありがたい。

 

岩貞:日本の場合はね、歩行者の事故が非常に多い国なので、日本には本当にありがたいですね。

 

津々見:そうなんですってね。なおさらありがたいですね。

 

岩貞:その詳しい話は後半で。

 

 

シティ&ヒューマンセーフティとドライブイー

 

岩貞:さて津々見さん、V60のグレードはどうなってますか?

 

津々見:3 グレードありまして、ミッドレンジがT6 AWD SEというモデルなんですが、これは3.0Lターボで直6です。非常にスムーズなエンジンで、これが539万円。そして、トップエンドはRデザイン。非常 にスポーティなモデルなんですね。同じく直6ターボなんですが599万円。そして、今回、私が大変注目しているのが、ベーシックモデルのドライブイーと呼 ぶモデルなんですけど。これはね、ダウンサイジングエンジンを載せていまして、1.6Lの直噴ターボ。12.6km/Lという燃費が売りなんですね。

 

岩貞:そうですね、価格的にも395万円ととても戦略的なモデルですね。こちらのモデルに試乗してきていただきましたので、音声レポートをお聞きください。

 

 

【音声レポート】

 

津々見:それでは発信加速をしてみたいと思います。・・
ドライブレンジにいれました。全開で加速・・・・・・・・・6000rpmまでまわっていますね。1700rpmくらいからトルクがグーッと出るんです ね。ですから下からの加速感があって使いやすいですね。低速トルクが十分にあります。そして高速側。例えば・・・・・・いま6000rpmまわってます ね。非常に高回転までスムーズにまわってくれまして、そして音もやかましくありません。ゼロヨン加速の雰囲気ですが、だいたい16秒ぐらい。通常は17秒 ぐらいですから非常に快適ですね。もちろん、Rの場合はもっと速くて15秒台で走ります。これは燃費とのバランスがいいということですから、実用上の加速 感をしっかりと持たせていますね。非常に快適です。
今、100km/hで走っていますが、登りに来ると2500rpmぐらいで平坦路になると2000rpmあたりにすぐに下げてくれる。ツインクラッチの ミッションもいいですね。全くのノーマルの普通のATミッションと同じ雰囲気で、全く違和感はありませんね。スロットルを空けるとすぐにパンとキックダウ ンしてくれます。それから、セレクターレバーでシフトダウンしてみます。すぐにシフトダウンしてくれますね。今、速度がグッと落ちたのでエンジンサウンド が聞こえなかったですけど、ミッションもスムーズ感があります。

 

 

岩貞:ボルボV60ドライブイーの音声レポートをお聞きいただきました。あの〜、津々見さんダウンサイジングエンジンということで、1.6Lのボルボってどうなのかな?って思ったんですが・・・・・・

 

津々見:普通だったら1.6Lって、腑抜けでぜんぜん走れない感じがあるんですけどね。

 

岩貞:デザイン的にもボディサイズ的にも伸びやかなサイズですけど。

 

津々見: そうそう、まさに伸びやかに下からトルクからグーッと力が出てくれるんですよ。それはやはりターボの威力なんですね。直噴なので、ターボ加圧をかけてもス ムーズに伸びてくる。下からホントに伸びる。ターボラグなどなくてホントに継ぎ目のないシームレスにうえまで伸びてくれるんですね。気持ちよかったです ねぇ。

 

岩貞:もうひとつは、音声レポートのなかでもツインクラッチミッション。とおっしゃってましたが・・・・・・

 

津々見: はいはい。実はダウンサイジングエンジンとツインクラッチミッション、このふたつというのは、これからの新しい時代の方程式なんですね。つまり、低燃費、 ハイパワーを両立させるひとつの仕掛けなんですね。このツインクラッチミッション、なにがいいかと言いますと、やはり、伝達効率が凄くいいんですね。従来 型のトルコンミッションと比較クすると、8%ほど燃費がいいということになりますから、あきらかにこのドライブイーというのは燃費志向のクルマですね。し かも走らないといけない、しかも楽しくなければいけない。これを全部両立しているんですね。こへんはさすがだと思います。まさに最新のフィロソフィ、とい うかテクノロジーのうえに乗っかった最新のクルマだと思いますね。

 

ボルボ『v60 T6 AWD R-DESIGN』

 

岩貞:今回乗っていただいた1.6Lのドライブイーは、パワークラッチと呼ばれるツインクラッチミッションを乗せているのですが、T6とRデザインはこのパワーシフトではないんですね。

 

津々見:はい。こちらは従来型トルコンなんですね。これは逆に言えばトルクがあるので、滑らかに走らせたい、高級感のある走りを狙ったミッションですね。で、ドライブイーは燃費を狙っているんですね。

 

岩貞:ドライブイーは燃費を狙って・・・・・・T6のほうは?

 

津々見:優雅でしかもパワフルな走りというわけですね。

 

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