【フォード・エコスポーツ】実用度の高いコンパクトSUV(レポート:番組Pタカハシ)
フォード・エコスポーツ
価格:246万円
フォード公式サイト
フォードから発売されたコンパクトSUV「エコスポーツ」に試乗してきました。ボディサイズは全長が4195mm、全幅1765mm、全高1650mm、ホイールベース2520mmという大きさで、4mを超えるB+というサイズにカテゴライズされます。
フォードの小型ハッチバック、フィエスタと同じプラットフォームを使用したSUVで、世界中で販売されるグローバルモデルです。グレードは「TITANIUM」タイタニウムだけというワングレードになります。エンジンは1.5Lの自然吸気で111ps/140Nmという出力で6速DCTを組み合わせています。燃費はフォード史上最高の14.5km/L(JC08モード)という省燃費エンジンです。値段は消費税込で246万円、ライバルとなる輸入コンパクトSUVでは最安値ですがナビはありません。ちなみにプジョー2008は253万円~、ルノーキャプチャー256.9万円~。ポロクロスは294万円~です。
外観から4WDのようにも見えます。リヤには昔懐かしいスペアタイヤをしょっているデザインですが、実はFFなんです。コンパクトクラスのSUVの場合、他社も含めて4WD需要が世界的に少ないというマーケティングデータからFFのみの設定です。一部新興国向けの仕様には4WDもあるそうですが、国内には輸入されません。
それでも悪路での走破性はそれなりに確保していることをアピールするため、フォードジャパンが行なったメディア向け試乗会の会場には、ダートの特設会場が用意されていました。雪国や山間部の未舗装エリアで乗ることの多い人でも安心です。
運転席はヒップポイントが高いので視界はいいです。インテリアのデザインは台形がモチーフのモデルだけに至るところが台形っぽいデザインをしていて、カクカクした感じの印象。まぁ男性的なデザインという感じでしょうか。シフトレバーは通常のATと同様で直線的に動かす馴染みのあるタイプ。シフトグリップにはサムシフトというスイッチが付いていて、文字通り親指でシフトダウンとアップをマニュアル操作できます。
ハンドルは軽くて狭い駐車場でも切り返しが楽です。走りだすと真っ直ぐに走る安心感があります。路面の凸凹や轍などハンドルが取られるような場面でも、パワーステアリングのモーター制御が常に働いて、ドライバーにはあまり感じないようになっています。これは高速道路、長距離、そして道の悪いところを走るときに気が付かないけど楽だったと思わせる影の働き者ですね。
乗り心地はいいです。タイヤのエア感(サイズは205/60-16)やサスペンションのストローク感もあって全くゴツゴツしません。かといってフラフラもしないので、安心感も高いです。
荷室ですが、リヤゲートは片開きなので、後方のスペースがないと開きません。後席のシートは60:40の分割式で2アクションでたためます。通常の5人乗り状態で333Lの容量があり、最大で1238Lまで拡大します。333Lの容量は実用性が非常に高いと思える容量で、では室内が狭いのかといえば、逆に一つ上のクラスのフォードクーガよりも広い部分もあり、とても使い勝手を考慮したモデルでした。