【えみりインプレッション】大注目の新型ゴルフに乗ってみた。ずっといいクルマであり続けるのってスゴイ! レポート:藤本えみり
ついに6月25日から日本でも発売となった7代目の新しいゴルフ、通称・ゴルフ7の試乗会に行ってきました。
ゴルフといえば、「これでもかっ」てぐらい、色んな方から「スゴいクルマなんだよ!」というお話を聞いていました。コンパクトクラスのベンチマークで、最高の乗用車として世界中で愛されているとか!
そのゴルフの新型の試乗会、「一体どんなクルマなんだろう?」と興味はすごくありましたが、本当のことを言うと、私、ワクワク感はあまりなかったんです…。というのも、ゴルフは「真面目」「きちんとしてる」とか、そんな言葉で表現されていましたからね。
男性を紹介するよと言われたときに、「真面目なお堅い人だよ」よりも、「面白い人だよ」と言われたときの方が、「会ってみたいな」って感じるのと一緒。「もしかしてマジメなだけで、面白さがないのかな?」なんて思っていたのが正直なところです。なんてちょっと生意気ですけどね。
で、今回、試乗したのはコンフォートラインとハイライン。日本に導入されたのは3グレードあって、エントリーモデルの1.2リッターTSIトレンドライン(249万円)、フォグランプや16インチアルミホイールなどを装備した1.2リッターTSIコンフォートライン(269万円)。そして充実した最新機能が詰まった、1.4リッターTSIハイライン(299万円)。上位2つのグレードに乗ったというわけです。
まずはハイラインから乗ってみました。運転席に座ってみると、「あれ?」って思う。なんだか想像していたよりも、インテリアが華やかな感じがする。艶っぽいパネルに、クリーム色の明るいシート。
後で聞いたら、シートはオプションだそうですが、この雰囲気、いい感じです。ゴルフに対する私のイメージ(勝手な思い込み、とも言いますが・笑)が変わりました。
コンフォートラインのインテリアは、正直、ハイラインよりグッと地味な印象を受けましたが、シンプルでありつつも、ちゃんとしている感がありました。「スッピンで勝負してるわよ」みたいな潔さっていうんでしょうか。ちゃんとお手入れしていないと、ベースがダメダメだったら、スッピンの顔は出せないですもんね。
そしてリヤシートも結構余裕があって落ち着ける感じでした。デザインはハデでかっこいいけど、乗ってみると後ろの座席は狭くて疲れる…ってクルマもあったりしますよね。まあそれはそれで割り切ればいいんですけど、家族が居たりするとやっぱりその辺りも大事なこと。「後席に座って落ち着けるクルマって、なんかいいなぁ」と思った私は、そろそろいい加減落ち着きたいのかもしれませんね。
走りの方はすごく素直に走ってくれるって感じました。自然に気持ちよく走ってくれるなーって。特に加速が気持ちよかったな〜。リラックスして運転出来るのがいい感じでした。
そう考えると、リラックス出来るってことは、安心感があるからこそ? そこからクルマへの親しみにも繋がっていくのかもしれません。
新型ゴルフに試乗してみて感じたのは、「真面目」=真摯な気持ちがあるのかなって。性別や年齢に関係なく、最高のクルマを広くみんなに提供するって、すごく難しいことなんだろうな、って思いましたが、妥協せずにこだわりを詰め込んだ真面目さに感動しました。
そして、コンパクトクラスのベストセラーって言われているクルマが、モデルチェンジしても期待を裏切らないって、本当に凄いことだと思います。
新型ゴルフのお値段は249万円〜299万円。「高いよ〜」とは全く思いません。乗れば乗るほど、その良さと安心感を感じられるクルマなんじゃないかな? 長く付き合える分、絶対に高くないだろうな、って思いました。