【VW】UP!試乗記 手なずけてみたくなるフォルクスワーゲンup! レポート:藤本えみり
遂に日本上陸となった、一番小さなフォルクスワーゲン「up!(アップ)」。
あらゆる無駄を省き、クルマの基本性能を徹底的に研ぎ澄ましたというup!は、「日本車キラー」とも呼ばれているそうです。車名にビックリマークがついているこのクルマには、どんな驚きが隠されているのか?早速、試乗させてもらいました!
まず気になったのが、up!のお顔。フロントバンパーが「ニコッ」っと笑っているように見えるんです。この笑い顔がカワイイ~。仕事で「あ~疲れた」なんて時にこの顔を見たら、元気になれちゃうかも。愛嬌があって、ちょっとイタズラっ子ぽくって、なんだか母性本能をくすぐられるお顔なんです。こういう遊び心のあるデザインって、惹かれちゃいます。
up!のサイズは、全長3545mm×全幅1650mm×全高1495mmで、軽自動車規格より少し大きいぐらい。でもクルマ全体がすごくしっかりしている印象を受けました。これが、ボディ剛性の高さというものなんでしょうか?!さすがフォルクスワーゲンのコンパクトカー。
小さいサイズで、しかも走っていて安定感がある。これって得した気分です。高速道路でも安心して運転できるから、女性にもすごく嬉しいと思う。
エンジンは1.0L3気筒。3気筒エンジンって振動を感じるという話ですが、up!は本当に騒音や振動が気にならない。その静かさにもビックリでした。
そしてup!のトランスミッションは、ASGという2ペダルのマニュアルミッション。これを最初に聞いた時、私には、なんのことだか全然わかりませんでした(笑)
足元には、オートマのように、アクセルペダルとブレーキペダルの2つ。up!は「クラッチペダルのないマニュアル」なんだそうです。加速時に「シフトアップのタイミングでアクセルを戻す」という操作が必要で、ずっとアクセルを踏んだままでOKのオートマとは違います。
初めての体験にドキドキしながら運転スタート。「今だ~!アクセル戻して!!」なんて教えて貰いつつでしたが、これが楽しかった。シフトアップのタイミングを知ることにまず夢中になるし、クルマを操作している感が強いから、なんだか自分の運転技術がUPしたみたいに感じる。
個性的な男性を、上手にリードしている時のような達成感と似てるかも。そんな風に例えたら、「イタイな~」ってまた言われちゃいそうですが(笑)
このドライブ(D)モードをマニュアルモードとあわせて使うと、タイムラグも気にならないし、より走りが楽しくなります。up!って、「もっと乗りたい!」と思わせるクルマですね~♪
そしてup!のスゴイところは、安全面もしっかり考えられていること。30km/h以下での衝突防止自動ブレーキ=シティエマージェンシーブレーキやESPなどの安全装備が、全グレードに標準装備されているんです。大事なところには手を抜かない!ちゃんと一本筋が通っていますよ、みたいな感じで、up!って、いい男じゃないですか!
価格は、2ドアが149万円、4ドアが168万円、装備充実のモデルhigh up!が183万円です。
運転が楽しいから、「1人ドライブでも十分幸せ♪」なんて思っちゃいますが、室内も広いから、みんなでワイワイ旅行も良いな~。そういえば取材中、リヤシートに乗った男性スタッフが「余裕あるな~」って言ってました。up!なら、大人4人でも遠出が出来ちゃいますね。
気分を上げるスモールカー、up!
ワクワク度も運転の楽しさもupしてくれる、魅力的なクルマだと思います。 byえみり
車両本体価格
move UP!(2ドア) 149万円
move UP!(4ドア) 168万円
high UP!(4ドア) 183万円