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【日産】ダイムラーとの提携業務が具体化。Bクラスのプラットフォームをインフィニティに提供



2011年9月14日、フランクフルトモーターショーにおいて日産自動車とルノーのカルロス・ゴーン社長とダイムラーのディエター・ツェッチェ社長が共同で記者会見し、日産&ルノー・グループとダイムラーとの業務提携の内容が公表された。

 

カルロス・ゴーン社長

ディエター・ツェッチェ社長

 

日産&ルノーとダイムラーは2010年4月に3%の相互出資を行い、資本提携だけでなく、業務提携や小型乗用車の共同開発などについて協議してきたが、その具体的な内容が今回初めて明らかにされた。

 

会見によるとまず、日産のインフィニティブランドの新しい小型モデルにダイムラーが(傘下のメルデセス・ベンツの)Bクラスのプラットフォームとエンジンを供給するという。このインフィニティのニューモデルは2014年に発売予定とされているが、生産を担うのは海外の工場になるとのことだ。

 

日産とダイムラーの提携以外だけでなく、ルノーとダイムラーのアライアンスでも具体的な内容が明らかにされた。それによるとルノー・トゥインゴとメルデセスのスマートのプラットフォームを共有化して開発し、2014年に発売するとしている。さらに電気自動車(EV)の共同開発、2012年に発売するルノーの新型ミニバン開発の3事業でも提携していくとのこと。

 

ゴーン社長は、以前から世界の自動車市場は厳しい局面が来ることが予想されるので、ダイムラーとの提携を拡大して事業の強化を推進する…と語っており、今回の協議により日産&ルノーとダイムラーの業務提携はさらに加速すると予想される。

 

この協業により、ダイムラーも日産も開発コストの削減を図ることができ、日産はさらに開発スピードを早めることができるメリットもある。ダイムラーも今後は小型車用エンジンの共同開発などを行い、開発コストの圧縮を図るなど、この業務提携に大いに期待している。

 

 

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