【新型ロードスター試乗】マツダ鹿児島試乗会。今年は新型ロードスターを堪能~!(レポート:藤本えみり)
マツダ ロードスター
マツダ・ロードスター
アーカイブ
マツダ・ロードスター中古車情報
マツダ 公式サイト
2015-2016日本カー・オブ・ザ・イヤーに輝いた、「マツダ ロードスター」。その新型ロードスターを思いっきり運転できちゃう試乗会に参加してきました。
その場所は鹿児島県・指宿。一昨年(2014年)はアクセラを、そして昨年(2015年)はデミオをと、3年連続で参加させていただき、毎年心待ちにしている特別な試乗会なんです。山と海に囲まれた鹿児島の景色を楽しみながら、今回も、2日間たっぷりとドライブを楽しんできました。
出発の少し前に鹿児島では例年にない大雪が降ったそうで、空港に着いてビックリ。駐車場には予想以上に雪が残っていました…。そのため、カーブが多くワインディングが楽しめる指宿スカイラインは残念ながら通行止めでしたが、年に1回だけの楽しみにしているイベントなので、参加できたことだけでも幸せでした。
初日の試乗前、ホテルでブリーフィングからのスタート。ここで、ロードスター開発主査の山本修弘さんから、「冬のオープンカーの楽しみ方」というお話がありました。「防寒対策の小物を必需品に、オープンカーをオシャレに乗ろう」とか、「冬のオープンカーは露天風呂に入っている気分?!」、「山も雪化粧。素敵な1枚を撮って思い出にして下さい」などなど、ロードスターをオープンで乗るのがますます楽しくなるようなワクワク感で、ひとり盛り上がっちゃいました。
そして、「オープンカーが似合っていたチームを選ばせていただき、今夜、賞品をプレゼントします」とのこと。
「ああ、なんで私、こんな時に限ってボロボロのスニーカーを履いてきちゃったんだろう…(泣)」
でも、ロードスターに乗って走り出すと、そんな気持ちもすぐに吹き飛んでしまった私。最初に試乗したロードスターの6MT(Sレザーパッケージ)は、走り出した瞬間から軽快で、「楽しい!」と思いました。
ミッションも扱いやすかった。シフトチェンジも滑らかで、テンポよく変速してくれて、「なんか私、思い通りにコントロールできている!」と、嬉しくなっちゃった。デミオのMTに乗った時も、自分の運転が上手くなったと思えたけど、ロードスターはさらにその感覚が強かったです。
人間工学を駆使して、ドライバーに負担なくちょうど良い位置でクラッチペダルを操作できるようにしたり、人間の筋肉特性を踏まえてペダルの操作力を設定したりと、細かいところまで「人間中心」に作られていると教えてもらいましたが、その想いがこのロードスターにもたくさん詰まっているんだなと感じました。
そしてもうひとつ、走り出した瞬間に「あっ!」と思ったのが、ボンネットのデザインです。流線型の形がとてもセクシーだったんです。他にはないデザインで、それを見ただけで、運転していて優越感を感じちゃいました。
それに見惚れていたから…というのは言い訳ですが、鹿児島インターから高速に乗るつもりが、運転に夢中になってしまい、道を間違えそのまま下道を走り続けた初日。でも、ロードスターで海沿いを走るのは、冬でも気持ち良かった。
せっかくなのでオープンにしたまま走行したんですが、シートヒーターは3段回に調節できてお尻もポカポカ状態だし、風の巻き込みも少なく髪の毛もほとんど乱れない。助手席に座っていた番組の女性構成作家、下田さんは「このクルマ、帽子も飛ばないですよ。スゴイ」と本気で驚いていました。(オープンカーに試乗する際に帽子を用意してくるのも、さすが下田さん。私にはない女性らしい細やかさだわ…笑)結局、途中で少し雨が降った時以外は、ずっとオープンのまま走っていました。
無事にホテルに到着し、夜は恒例の懇親会です。昨年に続き、入手困難なプレミアム焼酎の「森伊蔵」を頂きながら、開発者の方とじっくりお話できるという贅沢な食事会。
同じテーブルに座っていた中のお一人が、ロードスターのチーフデザイナー、中山さんでした。デザインのお話を聞いていると、紙を取り出して、デザインスケッチを書きながら基本的なデザイン論を教えて下さったんです。(私の理解度が低いからかもしれませんが。笑)
そして、今年はさらに、「幸せな出来事」があったんです。
なんと、チーフデザイナー直筆のロードスターが描かれたものをプレゼントしていただきました。これは感激~!さらに、中山さんが選ぶ「オープンカーの似合うチーム」に、私たちが選ばれ、賞品まで頂いちゃったのです。サプライズだ…。ありがとうございました。
ちなみに、いつもお洒落な番組プロデューサーは、私達にロードスターを譲ってデミオでの移動だったため、賞の対象外でした。すみません…。
翌日は、ロードスターのATと、RSの2台を交換しながら帰路へ。昨年(2015)秋に新しく加わった「RS」は、走りを楽しむことに強いこだわりを持つドライバーに向けたモデルで、レカロ製のシートやビルシュタイン製のダンパー等が装備されているそうです。エンジンは同じくSKYACTIV-G 1.5Lです。
最初はATに乗ってスタート。ATも楽しかったけど、でも途中でどうしてもMTを運転したくなったんです。いつもの私なら、「MT疲れちゃうし、エンストしたら嫌だから」と、ATを選ぶのに…。たった1日一緒に居ただけなのに、一晩離れて居ただけなのに、もう、ロードスターのMTが恋しくなってしまった。ということで、途中で「RS」にチェンジ(笑)
ビルシュタイン製のダンパーが装備された、なんて書いてはいるけど、正直違いがわかる女ではありません。そんな私だけど、高速道路を走った瞬間に、なぜかテンションが上がりました。なんか、ハンドルもさらに扱いやすくなった気がしました。楽しい!
帰りは私一人でRSに乗っていたのですが、いつの間にか、プロデューサーと下田さんの乗ったATが居ない。「あの2人、どこに行っちゃったんだろう」と思いつつ、クルマを停めてナビを確認した時に、「私、なんか変な場所に居る…」と気づきました。そう、「どこかに行ってしまった」のは、私の方でした。走ることに夢中になってしまったみたい。
と、最後まで思い出?があった鹿児島試乗会でしたが、帰りの飛行機の中でも、ロードスターで池田湖のワインディングを走っていた時を思い出したりして、改めて「クルマを運転するって、こんなに楽しいことなんだな」って感じました。
来年の鹿児島にも、どうか連れて行ってください~!!