【ジープ・レネゲード試乗】「ジープの末っ子はかわいいけどたくましさもあり!」(レポート:藤本えみり)
ジープ・レネゲード
価格:297万円~340万2000円
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2016年で75周年を迎えるJEEPブランドから、初のコンパクトSUVが登場しました。その名も「レネゲード」。サイズ感も手頃で運転しやすく、デザインも良くて走りも良い、街中でも映えるコンパクトSUVは、若い世代の人達にも人気だと聞きましたが、そのコンパクトSUV市場の中でも「JEEPらしい存在感」にこだわったというこのクルマに、私も、湘南で行われた試乗会に参加してきましたー。
パッと見てすぐに「ジープだ」と分かるデザインですが、ジープブランドの中でも、とりわけポップで可愛いらしい。角を丸くした台形のフォルムに、黄色、オレンジ、赤などの鮮やかなボディカラーのラインナップ。そしてフロントには、ジープお馴染みの7スロットグリル(7本の縦ライン)が。私はチェロキーに乗っているぐらいなので、元々、この7スロットグリルが好きなのですが、その伝統的なアイコンをしっかり踏まえた上に、ヘッドライトが丸目なのがイイ。個人的な好みですが、クリクリっとした丸目ライトは、それだけで可愛い印象を与えてくれるし、昔の丸目ジープが好きな人にとっては、「この顔が戻ってきたー」という嬉しさがあるんじゃないかなと思います。
試乗説明でデザイナーの方がこのクルマのことを、RENEGADEでもなく、NEW CARでもなく、「NEW BABY」と呼んでいたことになんだか納得でした。もちろん、作り手からの目線でもあり、ジープブランドの末っ子のような意味もあったと思うけど、まさに「BABY」という言葉がピッタリで、「いい子いい子」したくなっちゃうほど愛くるしい。
また、ヘッドライトやリアランプの中に「Xマーク」が入っているのですが、これは1940年代に米軍がガソリン運搬用に使ったジェリ缶の表面に描かれたマークが基になっているそうです。ちなみに試乗中、信号待ちで停車したレネゲードを後方から見た時の写真がコチラ。Xマークだけライトと色違いで浮き上がるので、すごく目立ちます。こんなユニークなリアランプ、今まで見たことない。
インテリアも、タコメーターのレッドゾーンはペイントが飛び散ったような模様になっていたり、真ん中のエアコン吹き出し口が映画の「ウォーリー」の顔のような形だったり(他にも沢山!)、遊び心満載です。インテリアも個性的だったけど、運転席に座ると、天井が高いのにも驚きでした。そして乗り降りしやすい。ジープだけど、ミニスカートでも乗れると思う!日本に導入されたのは、1.4リッターマルチエアターボ+6速AT、FFのオープニングエディション(297万円)、リミテッド(313万2000円)と、2.4リッタータイガーシャーク+9速AT、4駆のトレイルホーク。走り出すと、1.4リッターは軽快に走る。そしてハンドリングもスパッと切れるという感じで、街中をスイスイ走れちゃうのが楽しい。そして2.4リッターのトレイルホークに乗ると、シフトアップが早くてすごく滑らかに加速していくのが気持ちいい。
オープニングエディションが297万円、トレイルホークが340万2000円(税込)。どちらを選ぶか?でこれまた迷っちゃいそうですが、私だったら4駆のトレイルホークの方が気になります。トレイルホークは、状況に応じて自動で4×2から4×4に切り替わるシステムや、「AUTO」「SNOW」「SAND」「MUD」「ROCK」の5つのモード付き。コンパクトになっても本格的な4駆機能があるのは、さすがジープ。ちなみに今回オフロード試乗はなかったので、「オフロードでは?」が気になる方は2015年9月19日の放送を聞いて下さいねー。
フィアットとクライスラーはひとつの会社(FCA)になりましたが、新型レネゲードは共同で取り組んだ初のプロジェクトで、イタリアの工場で生産されているそうです。まもなく、レネゲードの兄弟車「フィアット500X」が登場しますが、写真で見たらこのコンパクトSUVのデザインもお洒落で気になりました。500Xも、楽しみです。