【トヨタ・ミライ】大注目の次世代カーで実感した未来のこと(レポート:藤本えみり)
トヨタ・ミライ
価格:723.6万円(補助金含まず)
トヨタ・ミライ関連情報
トヨタ関連情報
トヨタ公式サイト
話題の燃料電池車(FCV)のトヨタ・ミライの試乗会に行ってきましたー!
MIRAIの試乗会は、早朝に横浜・みなとみらいの試乗場所に集合して、試乗しながら都内の水素ステーションを見学するという流れで行われました。試乗をスタートして、都内に入ったのが朝9時前ころだったんですが、ちょうど通勤途中のサラリーマンの方々の流れとかちあって、通る人みんながこのクルマを見て振り返っていました。「これがあのミライか!?」みたいな感じで。すごい注目度の高さでした。
ザ・モーターウィークリーでも以前、「ミライ=燃料電池車(FCV)ってどんなクルマ?」というテーマでお届けしましたが(2014年11月29日オンエア)、皆さん、覚えていますか? なんて言っている私も、「燃料電池車とは」と聞かれると、「水素で走るクルマ」とは答えられましたが、「どういう仕組みで?」と突っ込まれると、「水素と空気で、えーっと、モーターが…」としどろもどろ(笑)。
おさらいすると、燃料電池車は、ガソリンの代わりに水素を燃料として、燃料電池(FCスタック)で、燃料の水素と空気を化学反応させ、その時に発生する電気でモーターを回す仕組み。水素と酸素で電気を作って、その電気で走るクルマということです。
その辺りは改めて、2015年5月9日放送の番組で、モータージャーナリストの石井昌道さんがわかりやすく教えてくれました。試乗の感想や水素ステーションの現状なども含めてお話してくれましたので、是非放送もチェックして下さいねー。
さて話を試乗に戻して、今回初めて、水素ステーションで水素充填を見せてもらいました。どんな感じなんだろうー?って、なんかドキドキしました。水素充填の時間は3分程と聞いていましたが、専属スタッフの方が充填前に、「写真を撮られる皆様、準備はよろしいですか。一瞬ですので」と言っていたんです。そして充填完了までは、その言葉通り本当にあっという間でした。
やり方を見ていても、給油口を開いてスタンドで給油するガソリン車と同じ。水素充填と聞いて私は「何か特別なことをしなきゃいけないのかな?」と思っていたけど、全くそんなことはなし。ガソリン給油より早いし、簡単そうでした。
水素ステーションからの帰り道に私も運転させてもらったのですが、滑らかにスーッと加速して、安定感があるなって思いました。シートもゆったりとして座り心地も上質。高級な電気自動車に乗っている感じでした。
室内のインパネはブラックが多用された、クールなイメージでした。メーターには、「O2」「H2O」という表示も発見!水素だから、当たり前なのかもですが、「おおー」っと感じる私(笑)。ハンドルの傍には謎の「H2O」ボタンもあり、後ほど聞いたら「室内にクルマを停車する際に水が漏れないよう、事前に完全に水を排出しておく」ためのボタンなんだとか。
こんなH2Oボタンもそうですが、ミライの試乗会では「?」が沢山ありました。(いつもの試乗会でも「?」がある私ですが、今回は特に…)。そんな私にミライの開発者の方々が色んなお話を教えてくださいました。
buy viagra online
例えば、水素を貯めておくタンクはとても丈夫に出来ている、ということ。水素は原子の中でも一番小さく金属を通り抜けてしまうので、内側にはゴム成分を入れたプラスチック、外側にはカーボン繊維を沢山巻いてあるんです。水素タンクの中は70メガパスカル(700気圧)で、これは水深で言うと7000メートルぐらいにあたるそうですが、これにしっかりと耐えるよう作られているそうです。
そして万が一衝突などが起こった際は、電気をシャットダウンするように作ってあるとか。水素が絶対に外に漏れないよう万全な対策がされているそうです。
また、燃料電池(FCスタック)の実物も見せてもらいました。この中には「セル」と呼ばれる薄い板が沢山並んでいて、この中で水素と空気を化合させるそうですが、ミライは、その時に出た「水」を上手に使って発電するというやり方をしていて、それが低コストにも繋がっている、とか。
もちろん奥深い技術はもっともっと沢山あるそうですが、超ふつつか者の私にもなるべくわかるようにと、本当に丁寧に、優しく教えて下さったミライ開発者の皆さま、ありがとうございました(泣)。
水素ステーションの増設やコストなど様々な課題はありますが、ミライという新世代のクルマを実際に体験出来たことで、新しい「これからの未来」に向かっているんだなということを実感しました。