【ホンダ・オデッセイ】大きくなった5代目オデッセイ。2列目シートの超快適さに惚れた!(レポート:番組スタッフZ)
ホンダ・オデッセイ
価格:249~373万円
ホンダ公式サイト
今回のザ・モーターウィークリー・ドライブレポートで取り上げるクルマは、ホンダ・オデッセイ。
ドライブに出かけた先は、栃木県にある「ツインリンクもてぎ」。ザ・モーターウィークリーのリスナーの方なら、「ああ、藤本えみりのサーキットチャレンジか」とピンときたはず。
7月20日に開催されたホンダ・スポーツ&エコプログラムの晴れ舞台プログラム「ホンダCR-Z ECOチャレンジ」に参加したDJ藤本えみりと、その取材班一行。番組プロデューサー・タカハシ、ディレクターS氏、ビデオカメラ担当のしらちん、そして構成のスタッフZ(今回のドラレポ執筆担当でもある)、ここにECOチャレ出場の藤本えみりを加えた5人。これが今回のドライブレポート@オデッセイの登場人物だ。
大人5人でのドライブとなると、クルマはミニバン以外に選択肢はない。セダンやクーペが定員5人だからといっても、さすがにロングドライブはきつい。しかも人員プラス荷物も積む必要がある。その点、フルモデルチェンジを受けて大きく(全長+30mm、全高+150mm)なった新型オデッセイなら、人も荷物も余裕で積載できる。実際、余裕だった。
低床プラットフォームで床面は地上から30cmと低いので、乗り込むのも楽ちん。室内高も+105mmなのでヘッドスペースにも余裕がある。雨の中で車外に出られないときに車内でのシート間移動も楽々だった。
さてホンダ・オデッセイは今回のモデルが5代目となる。モデルチェンジしての詳細は、姉妹サイトAuto Proveのモデルチェンジ情報をご覧頂くか、ザ・モーターウィークリー2014年2月1日 第44回放送『新型ホンダ・オデッセイ登場』をお聴きいただきたい。
オンエアではゲストの石井昌道さんが「5代目のオデッセイ、すごくいいですよ」とコメントを残していたが、実際に乗るとまさにそのとおり。両側スライドドア採用でボディの剛性が…なんてことも生意気に考えたりもしたが、まったくそんな不満はない。高速道路もワインディングでの走りも、ミニバンというよりも乗用車ライク。運転しても楽しいミニバンだと感じられた。
さてミニバンのインプレッション、ドライブフィールだけではもったいない。5人もいる取材陣、せっかくなので7人乗りオデッセイのいろいろな場所に座ってみることにした。場所決めは平等にじゃんけんである。
結果、一番人気だったのは2列目シート。試乗車は7人乗り仕様で、2列目はオットマン付きのキャプテンシートと見るからにゴージャスな仕様だ。実際に座るってみても包まれるようなシートの柔らかさで快適そのもの。「まるでファーストクラスみたいですねー、乗ったことないけど(笑)」とはDJ藤本のインプレッションだ。しかも2列目シートはヘッドレストもソフトで、それに頭を預けてのドライブは非常に快適。しっかりした足まわりのオデッセイだがドンという突き上げもなく、それもあって2列目は非常に快適な空間だった。
運転席と助手席は2列目に比べると固めのシート。サイドサポートも良好でコーナーでは安心して身体を預けることができた。そして3列目シート。ミニバンとはいえサードシートは緊急用というイメージだが、オデッセイはニースペース、ヘッドスペースともに余裕がある。タイヤの上に位置するシートだが、ヒザを抱えるようなポジションにもならない。ギャップではシート直下から突き上げを感じることもあったが、そう不満に感じるレベルでもない。開放感ある2列目よりもよりパーソナル感の強い3列目シート。グループドライブでもたまに自分の世界に浸りたい、そんな気分のときにはピッタリの場所だと言える。
さて走りもシートも快適なオデッセイ。レース前日は宇都宮市内へ宿泊したが、ここの隣接駐車場が狭かった。フルサイズミニバンのオデッセイは枠内一杯いっぱいという狭さ。歴史のありそうなホテルなので、駐車枠サイズが昭和のままなのかと…。「あちら入れたらどうぞー」という案内係のなんともアバウトな誘導に促され、車庫入れのアプローチの際には「入るのかな」と少々不安にもなったが、このときに役立ったのがオデッセイにオプション設定される「マルチビューカメラシステム」だ。
車両の状況を上空から見たかのようにモニターに映し出されるこのシステムのおかげで、バック~前進の細かい切り返しをしながらの車庫入れにも不安はなかった。隣のクルマとの距離もギリギリだったが、このときには運転席から後方へ移動してスライドドアから降りられるのも新型オデッセイのメリットだ。
ボディサイズが「大きくなった」新型オデッセイだが、実際に運転してみるとボディの見切りもよく持て余すシーンはなかった。バックで後ろを振り返ったときに「おお、広い」と感じる室内空間でその大きさを実感するが、運転時にストレスにはならない。
室内が広くなり、シートも快適で走りもいいオデッセイ。大人数でのお出かけは運転手も同乗者もストレスを感じることのない、こういうクルマがサイコーだ。