ザ・モーター・ウィークリー | クルマ好きのパラダイス The Motor Weekly ザ・モーター・ウィークリー | クルマ好きのパラダイス The Motor Weekly

【メルセデス・ベンツCクラス】クラスを超えてミニSクラスと呼びたくなる存在感(レポート:番組Pタカハシ)



 
Sクラス並みの装備といえば、インテリジェントドライブと呼ばれる機能も注目です。半自動運転や被害軽減ブレーキなどの安全装備のことです。ディストロニック・プラスというのは前車への追従機能のことで2種類のレーダー(77GHz、25GHz)、ステレオカメラの装備で車線のカーブ、先行車との車間距離を認識し、ステアリング操作もアシストします。
 
つまり、車線内にクルマを維持し、逸脱しそうになると自動でハンドル操作され車線内に戻ります。車速は前車に追従する機能があるので、一定の車間距離を保ちながら走行し前車が減速すれば自動でブレーキがかかり停車までします。再スタートもディストロニック・プラスは稼動しているので、軽くスイッチに触れる、またはアクセルを少し踏めば前車に追従を再開します。これは渋滞時に便利ですね。
 
さらに飛び出し検知機能のBASプラスが装備され、前方を横切るクルマや合流するクルマ、さらには歩行者などとの衝突の危険を検知する機能があり、ドライバーに急ブレーキを促します。踏み込みが足りなければブレーキ圧を増幅することで急ブレーキの効果を高めます。それでもこのBASプラスの警告にドライバーが反応しないときは、プレ・セーフブレーキ機能が働き、自動緊急ブレーキが作動するという、何重にも安全への対策があるという機能です。ただし、これらの機能は、クルマを人間が運転する際のドライバーアシスト機能なので、必ずドライバー自身がクルマの運転操作はしないとダメです。
 
これら電子制御によるインテリジェンスもさることながら、アジリティにも力を入れているのが新型Cクラスです。特にフロントサスペンションのレイアウトを従来タイプから変更することにより、俊敏で正確なハンドリングになったというわけです。詳しくは姉妹サイトのAutoProveの記事に出ていますが、Wピボットの仮想キングピン軸によるオフセットの最適化によりコーナリング時でも安定したグリップ力が得られるようしているということです。
 

新型Cクラス ドライバーズシート視界

大きなセンターコンソールでより包まれ感が強調されるドライバーズシート

さてラインアップですが、Cクラスにはたくさんラインアップがあるのですが、現在はC180とC200という大きくわけて2種類が導入されました。このあとC250も出てくるし、ディーゼルもプラグインハイブリッドも、そしてステーションワゴンがラインアップに加わってきます。
 
今回試乗したC180とC200はそれぞれ、1.6L直4の直噴ターボと2.0Lの直4直噴ターボの2種類のエンジンを搭載しています。C180の1.6Lエンジンの出力は156ps/250Nm で燃費は17.3km/L、2.0Lターボは184ps/300Nmで16.5km/Lというスペック。驚くような数値ではありませんが、充分な性能ですよ。
 

メルセデス・ベンツ C180

C180

 

C200 リヤスタイル

C200

それはクルマのキャラクターや乗り心地なども含め、総合的な印象でのことです。でも、実はC180のほうが普通に乗れてよかったという印象があります。C200のほうはエアサスペンションを装備し、タイヤは18インチのランフラットタイヤ。C180はコンベンショナルなスプリングとダンパーの組み合わせで17インチのランフラットタイヤという違いがあり、エアボリュームのあるC180の乗り心地は良かったですね。
 
試乗コースでは北海道ですからフラットな直線が多く、いつもの箱根のようなワイルドはワインディングはありません。走行性能評価という点では不十分なので、いまひとつ断言できませんが、約500万円という高額なモデルに手が届くという人には、オススメの一台ですね。なんといってもミニSクラスがこの価格だということですから。
 

メルセデス・ベンツCクラス 北海道走行シーン

このクルマがお気に入りの様子は2014年7月19日オンエア(ゲスト:吉田由美)の回を聴いてください。また姉妹サイトAutoProveでは佐藤久実さんのレポートが公開される予定なので、チェックしてください。こちらは動画もあるので、久実&由美の女子トークも笑えますよ。お楽しみに。
 

新型Cクラス試乗会 吉田由美 佐藤久実

新型Cクラス試乗会でご一緒した吉田由美さん(左)と佐藤久実さん。後ろに映るカメラマン(通称・しらちん)によるCクラス動画は、AutoProveにて公開

ページの先頭へ