【メルセデス・ベンツML350】ガソリンより滑らかなディーゼルの乗り味に驚く(レポート:番組Pタカハシ)
で、このエンジンの話ですが、実際に乗ってみたら明らかに違うんです、エンジンの乗り味が。エンジンをかけてみるとディーゼル音がしない。ガソリン車と区別がつかないんです。「耳が悪いんだろう」という突っ込みがありそう。「室内ではすごく静かだけど、外に出るとあのディーゼル独特の音が…」という人も多いでしょう。でも外で聞いてもディーゼルなのかガソリンなのかわからないんです。
もちろん、室内では振動ひとつ感じない滑らかなアイドリングなので、さらにわからない。フューエルリッドを空けてみると「Diesel」の文字と「AD Blue」注入口があり、「ディーゼルで間違いなんだ」となる。運手席に座ってタコメーターを見ると4500rpmあたりでゼブラになり、その上はレッドゾーンになっているので、ここでディーゼルであることがわかる。
走ってもディーゼル音がしない。加速の鈍さやガラガラという音がない。ML350のディーゼルは滑らかでガソリンエンジンよりも力強く、そして加速がいいんです。しかも燃費もいいですよ。この大きなSUVで20インチのタイヤを履きながらしかも、これはウインター用を履いていて、いわゆるエコタイヤではない。それでも実燃費で13.0km/L。軽油は安いし、経済的ですよね。もっとも、このクラスなら燃費を気にしないユーザーなのかな。いや、金持ちほど細かくてケチが多いということも耳にするから、これは大きなアドバンテージですな。
で、そんな嘘みたいな話だと思う人もいるでしょう。ここでもう一人証人です。ジャーナリストの桂伸一さん。この日は一緒に行動していたのですが、「笑っちゃうね、この静かさ。普通の人には絶対にディーゼルってわからないよ。それに走ってもいい。技術ってすごいなぁ」とハンドルを握りながら言ってました。これで今回のドラレポは終了です。また、次回。