【レクサスCT200h】レクサス車勢揃いの試乗会で感じたブランド力とは…。(レポート:番組Pタカハシ)
■勢揃いのスピンドルグリルがブランドを主張
受付ではまず試乗車選びからになるが、この日のメインメニューはCT200だ。
「繁さん、まずどれから試乗しますか?」とタカハシが振ると、「ベースグレードからがいいなぁ」と繁さん。用意されていたのはLパッケージとFスポーツの2グレードなので、Lパッケージから乗ることにした。
待機場所にずらりと整列するレクサス。スピンドルグリルがたくさん並んでいる姿を見て繁さんは、「やっぱり高級ブランドなんだから、こうした統一感は必要だよね」とつぶやく。
「統一感?ですか」とえみり。
「そう、ベンツでもBMWでもだれが見てもパッとすぐにベンツだ、BMWだって分かるでしょ。それがブランドには必要で、王道なんじゃないかな」
「これ全部レクサスってすぐに分かりますよ、私でも」
「そうそう。ホンダのアキュラも日産のインフィニティもみんな苦戦してるよね。エンブレムだけじゃなくて、何かブランドとしてのアイデンティティみたいなのが分かりやすく伝わらないとブランドは難しい」
ふむふむと横で聞きながら、ヴィトンやシャネルなどのブランド品にもブランドアイコンだけじゃない、なにかアイデンティティみたいなものがあるんだろうなーとか考える。で、別に言わなくてもいいんだけど、「えみりはヴィトンだシャネルだってブランド品は持たないね。似合わないから?」と余計なひと言を挟んで試乗へと向かうことにした。
「ひど~い。私だって持てば似合いますよ。でもブランド品にはあまり興味はないほうかも…」なんて声が聞こえるけど、ハイ、仕事、仕事。
お目当てのCT200Lパッケージに近づき、繁さんはぐるりとスタイリングをチェックする。気になったところはiPadミニでパシャリ。CT200は欧州のCセグメントでゴルフとガチの勝負するモデル。フォルクスワーゲンはダウンサイジングコンセプトで、レクサスはハイブリッドで勝負する。もっと言えば本当は大衆クラスのゴルフではなく、一クラス上のプレミアムCセグメントであるベンツAクラス、アウディA3、BMW1シリーズらが本来のライバルとなる。
車内に乗り込むと、「外装でレクサスを主張してるんだから、内装にもある程度ブランド統一感があってもいいよね」と、早速繁さんから鋭い指摘入る。
以下、繁さんとタカハシの車内の会話である。
し「ベンツもBMWも内装を見ても、それって分かるでしょう。レクサスにもそこが必要なんじゃないかと思うけど」
タ「レクサスは水平基調のインテリアを中心に考えていますよね。でも確かにLSやGSの内装とCT200の内装では同じブランドの車格違いのようには感じませんね」
し「難しいところだけど、オーナーの満足感とか考えると、レクサス持ってんだぞ、という気持ちを内装でも味あわせるということじゃないかな」
タ「ベンツのスリーポインテッドスターは、常に視界にあるからベンツ運転しているという意識は簡単に持てるし、こうしたもので多幸感に浸れるわけですよね」
続いてはFスポーツグレードのCT200に乗り換えた。ここも繁さんとタカハシの会話でお送りしよう。
し「スポーツって名前がつくだけに、内装もLパッケージとは差別化しているんだね。なんか走る気にさせるインテリアで、こういうのが大事だと思う」
タ「走りはどうですか?」
し「スポーツの定義って難しいから、レクサスの考えるスポーツっていうのがこのモデルなんだろうね。ただちょっと人工的な味付けを感じるけど」
タ「リニア感に欠ける感じですか」
し「これは後でエンジニアに聞いてみないと分からないけど、制御で仕上げていく世界だから、何を目指しているのか聞いてみる」
タ「ハイブリッドだからですか?」
し「ハイブリッドはさすがトヨタさん。歴史が違うからこの制御は素晴らしいね。どこかのハイブリッドとはぜんぜん違って、良く煮詰まっている」
タ「どこかの?」
し「どこかのね」
ちなみにCTのリヤシートにはえみりも乗っているが、相づちだけでなかなか会話に入ってこない。まあ二人の話にも飽きてきたころだろうから、運転をえみりに変わってもらおう。