2012-2013日本カー・オブ・ザ・イヤー、イヤーカー投票終了
2012年11月21日、富士スピードウエイで「2012-2013日本カー・オブ・ザ・イヤーの10ベスト取材会が行われました
この日は、11月6日にノミネートが決定された10台のクルマが集まり、60名の選考委員により、投票が行われました。開票結果は11月29日東京お台場のZEEPダイバーシティ/ダイバーシティ東京プラザで発表されます。現在の予定では12:40ごろから開票が始まり、14:45頃には最終結果である「イヤーカー」が決定します。当日は開票式も見学することが可能で、(無料)、車両展示もされます。展示は10:00から始まり、21:00まで展示しています。是非、みなさん足を運んでください。
番組DJの藤本えみりも取材にいきますので、見かけたら声をかけてくださ~い。
晴天に恵まれた投票日ですが、今年も魅力的なクルマが多く選考委員は得点配分に悩まされ、表情は曇りがち。その得点配分は選考委員のも地点は25点。10台のなかからベストと思われるモデルに10点を必ず入れなければなりません。そして得点を与えることのできる台数は5台までと決められています。つまり、残りの15点を4台に振り分けるのですが、今年の10ベストカーはどこも甲乙付けがたく・・・と難題だったわけです。
今年の傾向ですが、10ベストカーを分析してみると、最大排気量は2.2LのマツダCX-5で、多くは2.0L+ターボなどでダウンサイジングが加速しているのが分かります。モデルのセグメントもプレミアムカー、軽自動車、高級SUV、スポーツカーと多岐にわたっています。
↑マツダ/CX-5 →ビー・エム・ダブリュー/BMW3シリーズ
シトロエンDS5はこれまでにない斬新なデザインでフランスのデザイン力を見せ付けられました。BMW3シリーズはディーゼル、ハイブリッド、ダウンサイジングと揃っています。日産ノートは国産車で初めてダウンサイジングコンセプトを前面に打ち出したエコカーです。マツダCX5はなんといってもスカイアクティブのディーゼル。販売の80%がディーゼルで、かつてのディーゼル=悪という図式を完全に払拭してくれました。
↑ジャガーランドローバージャパン/レンジローバーイヴォーク →トヨタ自動車86&富士重工業/スバルBRZ
レンジローバーイヴォークはそのデザイン性の高さにびっくり。そして、超高級ブランドだったレンジローバーが会社員でも購入できる価格で販売という価格破壊もやってのけました。86/BRZはご存知のようにトヨタ/スバルのコラボで誕生したスポーツカー。純粋に運転して愉しいを追求したクーペモデルです。アルファロメオ・ジュリエッタは名車ジュリエッタを50年ぶりに復活させ、最新のテクノロジーを満載して誕生しました。
フォルクスワーゲンのUP!は輸入車なのに150万円で買える。VWブランドが手に入るというビックリ価格。値段だけでなくその品質はまさしくVW。軽自動車なみの価格でありながら性能は高速道路をぶっ飛ばせるというモデルで、ワールドカーオブ・ザ・イヤーを獲得しています。そしてスズキワゴンRは3つの省燃費技術を軽自動車としては初めて搭載するなど、画期的な技術要素を持っています。最後のホンダN-BOXは下半期のベストセラーで、ホンダの原点Nを思い出す名車が誕生しました。
というように、どれもこれも高品質で歴史に残るモデルばかりで、この中からベストオブベストを選ぶのですから大変な苦労がありますね。
ともあれ、この日は朝から最終チェックの試乗を終え、夕方4時にはみなさん投票を終えられました。メーカーの皆さん、インポーターのみなさん、そして関わった全ての皆様、お疲れ様でした。11月29日の開票をお楽しみに。
日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員/ザ・モーターウィークリー番組プロデューサー 髙橋明