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【車両概要】BMW3シリーズ、ポルシェ911、アストンマーティン・ヴァンキッシュ、マクラーレンMP4-12Cスパイダー



マクラーレンMP4-12Cスパイダー

 

マクラーレン MP4 12C スパイダーと桂さん

マクラーレンMP4-12シリーズは、F1グランプリに参戦している名門チームのマクラーレン・レーシングから2009年に派生独立したマクラーレン・オートモーティブが開発・製造しているスーパーカーだ。長年、マクラーレン・レーシングを支えてきたロン・デニスがマクラーレン・オートモーティブのCEOであり、F1マシンと同様に「MP4」という名称が使用されている。「12C」は、V型8気筒だが、V型12気筒エンジンに等しいパワーとカーボンのCを意味する。

 

クーペボディを持つMP4-12Cは2011年から生産が開始され、日本にも販売店が設立された。そして2012年7月に追加バリエーションとして、電動ハードトップルーフを装備したMP4-12Cスパイダーが登場した。

 

もちろんベースは共通で、F1マシン由来のオールカーボン製フレームを採用しているのが特徴だ。「カーボン・モノセル」と呼ばれるシャシー&フレームは、レーシングカーで採用されているカーボンファイバー織布を張り込み、オートクレーブで加熱する方式ではなく、金型を使用したRTM製法により一体成形されている。したがって高強度、高剛性で、75kgときわめて軽量に仕上がっている。またこうしたカーボン・セミモノコック構造のため、スパイダーボディを造るのも容易で、しかもクーペに劣らないボディ剛性を実現している。

 

ミッドに搭載されるエンジンは、M838T型と呼ばれる3.8LのV8型ツインターボで、最高出力600ps、600Nmを発揮する。まさにV12型エンジン並みのパワーだ。このエンジンは、イギリスのリカルド社が開発・製造したもので、レッドゾーンは8500rpm、180度クランクプレーン、ドライサンプと、スーパーカーにふさわしい仕上げだ。重量199kgと軽量なこのエンジンは極限的に低い位置に搭載されている。フェラーリと同様に180度クランクを採用しているため、高回転では官能的なサウンドを発生する。

 

 

トランスミッションは7速SSG(DCT)を搭載。パドルシフトで変速を行う。SSGとはシームレス・シフト・ギヤボックスを意味する。変速プログラムは走行状況に応じて手動で選択できるようになっている。

 

シャシーは、レースカー並みのロードホールディング性、グリップ力と、最高のラグジュアリーサルーンに比肩する快適性を両立させるというコンセプトのもと、プロアクティブ・シャシー・コントロール・システムが採用されている。4輪の油圧を統合制御するアダプティブ・ダンパーを装備し、ドライバーはセンターコンソール上のスイッチにより、ノーマル、スポーツ、トラックの3つのモードを任意で選択することが可能だ。

 

12C スパイダーは折りたたみ式ルーフシステムによる収納可能ハードトップ(RHT)を装備する。クーペ同様にカーボン・モノセル構造のため、通常のスパイダーのように追加の補強は行われていないのが大きな特徴だ。スパイダーのエンジン出力は625psとアップされ、最高速は329km/h、0-100km/hは3.1秒。なおスパイダーはエンジン上部カバーにガラスを採用し、エンジン上面を眺めることができるようになっている。収納式ハードトップを装備するスパイダーはクーペより重量が40kgだけ増加している。

 

マクラーレン MP4 12C スパイダーと桂さん

 

マクラーレン東京 公式サイト

マクラーレン大阪八光 公式サイト

 

 

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