【ブリヂストン 東モ】19世紀以来の革命か? 空気を必要としないタイヤ=エアフリーコンセプトを開発
2011年11月30日にプレスデーが開幕した第42回東京モーターショーで、ブリヂストン・ブースに注目が集まっている。これまでのタイヤとはまったく 異なるコンセプトの非空気入りタイヤ(エアフリーコンセプト)技術の開発に成功したと発表。そのプロトタイプを装着した電動カートも披露されている。
非空気入りタイヤの技術(エアフリーコンセプト)はより環境に貢献する技術として開発を進めており、できるだけ早期実用化を目指しているという。この技術 の特徴は、タイヤ側面に張り巡らせた特殊形状スポークによりクルマの荷重を支持するもの。空気を充填する必要がないために、メンテナンス性に優れるととも に、パンクの心配も不要となる。
エアフリーコンセプトのタイヤは、環境面でのメリットも大きい。タイヤ側面に張り巡らせた特殊形状スポーク部の材質に再生利用可能な熱可塑性樹脂を使用す ることで、タイヤトレッド部のゴムを含めて100%再生利用可能な材料を採用しており、環境/安全/快適性を高次元で達成することが可能としている。この 技術が実用化されたら、英国で1800年代の後半に空気入りタイヤが実用化されて以来の革命的な出来事と言えよう。
このほかにブリヂストンでは、省燃費技術とウェット性能などを表示するラベリング制度で最高グレード(低燃費グレードAAA、ウェットグリップ性 能:a)を達成した新開発タイヤ「ECOPIA EP001S(エコピア イーピー ゼロゼロワンエス)」も出展。同製品はNanoPro-Tech(ナノプロ・テック)とモータースポーツ用タイヤ開発で培ったグリップ向上技術を融合。新 開発のグリップ向上パターンと組み合わせることで、相反する性能である転がり抵抗とウェットグリップ性能を極めて高いレベルで両立させたものだ。発売は 2012年7月を予定している。