【プジョー東モ】ディーゼルハイブリッドがジャパンプレミア
2011年12月3日から一般公開される東京モータショーで、プジョー・シトロエン・ジャポンは3台のプジョー最新モデルを展示する。まずは日本初公開と なる「3008Hybrid4」、次に装備変更を受けた「508グリフィ」、そして3台目が前回の日本カー・オブ・ザ・イヤーの実行委員会特別賞を獲得し た「RCZ」だ。
注目のモデルである3008Hybrid4は、すでに本サイトでも注目して紹介している(関連記事参照)が、今回は参考出品として日本で初公開される。欧州では2012年春に発売が予定されており、日本への導入も期待されるニューモデルだ。
3008のガソリンエンジン搭載車(こちらも関連記事参照)はすでに国内で販売されており、プジョーが提案する新しいクロスオーバーモデルとして支 持されている。セダンのスポーティなドライビングフィールとラグジュアリーなインテリア、ユーティリティの高い広い室内空間が好評のモデルである。
とりわけリヤに装着された「ダイナミックコントロール」と名付けられたシステムモジュールは、左右のリヤ・ダンパーを油圧で連結し左右逆位相となる ロール時に減衰力が高まり、また左右同相となるバンプ・リバンド時には減衰力が抑えられるモジュールになっている。そのため車体のロールやピッチングを制 御でき、快適な乗り心地、安心感の高いコーナリングができるシステムである。
今回の3008Hybrid4にも搭載されているが、なんと言っても注目はディーゼルエンジンのハイブリッドであり、4WDという点だ。搭載される エンジンは2.0LのHDiFAPとネーミングされたエンジンで163psを発揮する。組み合わされるモーターは27kwで合計200psというスペック である。
ユニットは前輪をディーゼルエンジンで駆動し、後輪をモーターで駆動するというユニークなパラレル式ハイブリッドになっている。また、ZEVモー ド=ゼロ・エミッションを意味し、モーター走行するモードも備えている。このZEVモードのほか、スポーツモード、オートモード、4WDモードの4つの モードから走行状況に応じて選択できる。ちなみにアイドリングストップも装着され、CO2排出量は99g/kmである。
組み合わされるミッションは6速シーケンシャルMT(2ペダル)で、MCPあるいは6AMTと一般的に呼ばれるが正式名称BMP6が搭載される。こ のBMP6はPSAグループで開発したもので、フランス・バランシュエンヌ工場で年間80万機生産されるグループの主力トランスミッションである。すでに シトロエンのDS4に搭載されているものと同タイプとなる。なお、変速はシフトレバーでもパドルシフトでも操作でき、VWグループのDSGと同じ位置づけ と考えてよいだろう。また、BMP6搭載モデル=スポーツモデル、あるいは走りに期待できるモデルということが言えよう。
508グリフィは2011年7月より国内販売が開始されたプジョーのフラッグシップモデルで、407と607の後継モデルとしてデビューしている。
フラッグシップに相応しい品質、組み立て精度、充実した装備類、高い静粛性、クラス最大級の室内空間、高度なパッシブ&アクティブセーフティなどで 人気となっているモデルだ。508にはセダンとステーションワゴンの両タイプがラインアップされ、搭載されるエンジンは1.6L+ターボで156psを発 揮し、6速ATと組み合わされている。BMP6を搭載しないのは、やはり変速の滑らかさを必要とするプレミアムモデルだからだろう。
今回出展されるのは上級グレードのグリフィ(標準モデルはアリュール)のインテリアに上質なナッパレザーを使用したバージョンで、国内未導入の参考出品車として展示される。レザーカラーはチョコレートブラウンで、2012年に国内導入が予定されているモデルだ。
2010年に国内 導入されたRCZは左右のハンドル位置がチョイスできるが、出力の異なるエンジンを用意するというユニークなラインアップを誇っている。右ハンドルは6速 ATで156ps/6000rpm、240Nm/1400rpm~3500rpmに対し、左ハンドルは6速MTで200ps/5800rpm、275Nm /1700rpmとスペックが異なっている。
今回展示されるのは左ハンドル仕様でパッケージオプションが装着されたモデル。ブラックカーボンルーフ、ダッシュボードまでレザー仕様の「インテグ ラルレザー」、さらに19インチのアロイホイールが装着されたスペシャルモデルとなっている。車両本体価格423万円+43万円のパッケージオプション付 きとなっている。
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